記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 総合

深まる景気不況に「韓国型ジャン・バルジャン」犯罪が急増

  • 景気低迷で「生計型軽犯罪」を犯し、警察署に連行されてくる21世紀型「ジャン・バルジャン」が、相変わらず多いことが分かった。彼らは、ほとんどが経済的困難に苦しめられ、偶発的に線を越えて、警察の世話になった人たちだ。

    10日、警察庁によると、昨年の2016年3月8日から11月30日まで、全国142カ所の警察署で「軽微犯罪審査委員会」を運営した結果、軽犯罪で刑事立件の対象となった1469人のうち1375人は即決審判で減刑し、即決審判に該当した972人は訓戒措置をしたと明らかにした。

    警察のこのような措置で、彼らは前科者になる危険性から脱した。即決審判(20万ウォン以下の罰金・拘留または科料に該当する事件)や訓戒措置がされると、犯罪経歴(前科)が残らない。万一、彼らが刑事立件されて起訴されれば、小説の中の「ジャン・バルジャン」の格好になつ可能性もある。有罪判決を受けた場合、生涯「前科者」の烙印を押され、大変な生活を送らなければならない。

    軽微犯罪審査委員会は、警察が生計型犯罪を犯した「ジャン・バルジャン」たちを救済するための趣旨で、昨年3月に設置された。単純な窃盗や無銭飲食などの軽い犯罪を犯した軽犯罪事犯を審査し、被害の程度と罪質などの理由により処分を軽減する。警察庁の関係者は、「単純な窃盗などの瞬間的な失敗で罪を犯すことになった時、処罰して前科者を作る代わりに反省の機会を与えるために運営している」と説明した。

    警察によると、隣人のものを盗んだり、大型マートで食べ物を盗む軽犯罪は、経済的な原因が最も大きい。中高年層だけでなく、最近、若者たちも就職難で生活難を経験しながら生計型犯罪に追いやられている。実際に昨年、軽微犯罪審査委員会に上がってきた刑事立件者1469人のうち、単純な窃盗が858件(58%)で最も多かった。生活難に苦しめられて衝動的にコンビニや食堂などで物を盗む事例だ。

    その例として、大邱(テグ)寿城区のあるマートでは去る2日、30代の男性が新年の餅スープ(韓国風雑煮)を作って食べるために餅スープ用の餅と餃子など2万5000ウォン相当の食料品を盗んで逮捕された。光州(クァンジュ)では、結婚する息子の挨拶の席に出席するために9万9000ウォン相当の上着を盗んだ50代が逮捕された。
  • 毎日経済 ソ・テウク記者 / ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-10 16:10:16