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潘基文前国連事務総長「10年間の国連での経験を国のために生かす」

◆ 潘基文氏帰国 ◆ 

  • 19代大統領選挙の構図を揺るがす「台風の目」である潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が12日午後に帰国した。毎日経済新聞は潘前国連事務総長のニューヨーク発帰国便に同乗し、機内でインタビューを行った。潘事務総長は10年間の国連事務総長としての任務を終えて故国に向かう空路で、「胸があふれんばかりの思いでどきどきする」と所感を明らかにした。

    潘前総長はこの日、「国民の皆さんがいつも助けてくれて感謝している」という言葉で帰国の心情を表現した。特に現時点を「国家的危機」と規定した。外交安保的な側面だけでなく、経済的にも危機だという診断だ。潘前事務総長は「国が困難な時、大統合で危機を克服しなければならない」と強調した。

    大統領選挙の候補だが、現在の国内政治の地形に対しては言及を自制する態度を見せながらも、「10年間の国連での経験を国のために生かすつもりだ」と語った。

    帰国に先立ってすでに保守陣営の有力な大統領候補として挙げられてきた潘前事務総長はこの日、仁川国際空港でA4用紙2枚にまとめた会見文を読み上げ、事実上の大統領選挙出馬宣言を行った。 「政治的大統合、経済的・社会的大妥協を作り出さなければならない」というのが最初の対国民メッセージだった。

    この日に発表されたリアルメーターの世論調査によると、潘前総長の支持率は20.3%だ。野党1位の文在寅(ムン・ジェイン)前共に民主党代表(27.9%)に次いで2位だが、保守陣営の候補の中では圧倒的に首位を走っている。

    潘前事務総長は米ニューヨークJFK空港から韓国行きの飛行機に搭乗する直前、記者たちと会って「国家発展のために10年間の経験をどのように生かすか気になることが多い」とし、「胸があふれんばかりの思いでどきどきする」と、10年ぶりに大韓民国の国民に戻ることの感想を明らかにした。大統領候補としての希望と心配が交差するように、複雑な心情を表わしたわけだ。

    潘前総長は弟と甥が贈賄の疑いで起訴されたことについて釈明するなど、過酷な検証の舞台に上った。

    潘前総長は前日、米国で起訴された弟の潘基祥(パン・ギサン)前慶南企業顧問と甥のパン・ジュヒョン氏に関して「当惑しており、きまり悪くて申しわけなく思う」とし、「この事件については全く知りません。成長した甥であることから、事業がどのようになっているのか知ることもできなかったし、会いもしなかった」と釈明した。

    潘前総長は今後、泰光実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)前会長から23万ドルを授受したという疑惑と息子の就職請託論難など、自身を取り巻く疑惑と噂に一つずつ対応する予定だ。外交官出身で公職者の道を歩んできた潘前総長が、政界の厳しい検証を無事にこえることができるかが大統領候補としての最初の関門となる見込みだ。
  • 毎日経済_ニューヨーク=ファン・イニョク特派員/ソウル=チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-12 22:32:22