記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 総合

安心できない洗浄剤・芳香剤…28品目の生活化学製品から基準値以上の有害物質

    韓国3M(スリーエム)社の接着剤、マルグンナラの洗浄剤、Paul&Martin(ポールアンドマーティン)の芳香剤(シングルルームディフューザー)など、国民が日常生活で頻繁に使用する28品目の生活化学製品から基準値以上の有害物質が検出され、当該の企業に販売中止と回収命令が下された。

    環境部は昨年の下半期に15種の危害憂慮製品を対象に、「化学物質登録評価法(以下、化評法)」に基づく安全基準・表示基準の遵守状況を調査した結果、28品目の製品が安全基準に違反していた事実を摘発し、回収命令を下した。安全基準違反の製品は洗浄剤12品目、接着剤3品目、コーティング剤5品目、入れ墨用染料3品目、芳香剤3品目、消臭剤2品目だ。

    韓国3Mの「浴室掃除用クリーンスティック」は、3Mから生活用品専門ブランドの「スコッチ・ブライト(Scotch-Brite)」をつけて販売される製品だが、環境部の検査の結果、ホルムアルデヒドの含有量の制限基準(0.004%以下)を1.95倍超えたことが確認された。ホルムアルデヒドは発ガン性物質で、呼吸器疾患も引き起こす可能性のある有害物質だ。

    環境部の関係者はこの日、「含有量の制限基準は平常の基準よりやや厳しく設定されたもので、基準値を超過した製品を一度使用しただけで病気にかかったりするわけではない」としながらも、「日常で主婦や子供などが繰り返して長期間さらされると人体に有害となりえることから、基準値を超過した製品は製造会社に回収命令を下し、捜査機関にも告発措置を行う」と述べた。

    芳香剤の3製品は先週の柳韓キンバリーのウェットティシューに続き、メタノールの基準値を超過した製品が流通していることが確認された。ポールアンドマーティンで製造した「シングルルームディフューザー」と「ポールアンドマーティン・ルームスプレー」は、メタノール含有量の制限基準をそれぞれ3.78倍と4倍超過した。マルグンナラで製造した「マルグンシンク」洗浄剤は、ホルムアルデヒドが含有量の制限基準(0.004%以下)を1.57倍こえており、塩酸・硫酸も含有量の制限基準(0.001%以下)の3.5倍を超えたことが確認された。加湿器殺菌剤に続いて、人体に有害な化学物質を発生させる製品が日常で堂々と流通していたわけだ。

    これらの製品はすべて出荷前の検査では基準値を満たしていたが、流通している製品をランダムに抽出し実施する検査でホルムアルデヒド、塩酸、硫酸、トルエン、メタノール、銀などが基準値を超過して含有されていた。

    環境部の関係者は、「基準値を超過した製品を消費者が使用する過程で、反復して慢性的にさらされた場合は健康に影響を与えることがあり、厳格な基準を設定する」とし、「特にホルムアルデヒドのような有害物質に多量にさらされると、粘膜に刺激を与えるなどの副作用を引き起こす可能性があるので注意しなければならない」と語った。

    今回の安全基準・表示基準違反製品に関する情報は、生活環境安全情報システム(ecolife.me.go.kr)で公開される。危害商品販売遮断システム(www.koreannet.or.kr、大韓商工会議所運営)に製品バーコードが登録され、全国の大型流通店舗での販売が不可能になる。

    基準値を超える製品が流通した原因について、環境部は「生産管理不十分」をひとつの要因にあげた。環境部は企業の故意かどうかまでは明らかにしていないが、当該の企業をすべて捜査機関に告発する計画だ。化評法にしたがって、メーカーは最高7年以下の懲役又は2億ウォン以下の罰金刑を受けることがある。

    環境部はこれとあわせて、36品目の商品は消費者情報表記漏れなどの表示基準に違反した事実を摘発し、包装の交換やシールの貼り付けなどの改善命令を下した。
  • 毎日経済 イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-17 17:44:46