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32カ月ぶりにつかんだメジャー優勝…ユ・ソヨン 「湖水の女王」に

    3日(韓国時間)、米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアーシーズン最初のメジャー大会であるANAインスピレーションのプレーオフが繰り広げられた、米国カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのミッションヒルズCCダイナショアコース(パー72・6763ヤード)。総14アンダー274打を記録したユ・ソヨン(27・メディヒール)はこの日、「衝撃の4罰打」を受けたレキシー・トンプソン(米国)と延長戦に突入した。この大会に先立って2度も準優勝になったユ・ソヨンにとって、今回の延長戦はこれまで以上に震えた。

    落ち着いて見せようと、ティーボックスでは微笑もうかべてみた。そして最初に打ったドライバーショットは、正確にフェアウェイの真ん中に落ちた。

    一方、続いて打ったトンプソンのティーショットは右に押されてラフに落ちた。先制に成功。

    ユ・ソヨンはためらうことなくユーティリティを取り出した。そしてピンに向かって打ったボールはグリーンに落ちて転がり、グリーン横のハザードのすぐ前に止まった。続いて冷静に打ったアプローチショットはピンから1.5メートルに止まった。トンプソンはバディに失敗した状況。ユ・ソヨンは震える心を落ち着かせるために、「できる」という言葉を続け繰り返し言い続けた。運命のバーディーパット。 打ったボールゆっくりところがってホールの中に消えた。

    ようやく緊張が解けた。突然涙があふれた。ユ・ソヨンは両手で顔を包んだまま大粒の涙を流した。喜びの涙を流す音は、マイクを介して生き生きと伝えられた。

    ユ・ソヨンは「グリーンで涙を流したのが初めてだったはず」とし、「うまい選手だが優勝できないと言う人に、頂上にのぼることができる能力があることを示したかった」と心境を伝えた。

    自分をLPGAツアーに導いた2011年US女子オープン延長戦の勝利の後、第二のメジャー優勝を占めたユ・ソヨンはうんざりする「無勝行進」にピリオドを打った。ユ・ソヨンが先立って優勝を味わったのは2014年8月、カナダ女子オープンだった。なんと2年8ヶ月。32ヶ月前のことだ。

    ユ・ソヨンは粘り強さの代名詞だ。まるで「ウサギとカメ」に出てくる亀を連想させる。黙々として着実に自分の道を行くユ・ソヨンと同じだ。

    容易ではない道だった。この大会までにユ・ソヨンは、今シーズンで準優勝2回と5位と7位を1回ずつとった。トップ10進入率は100%。ユ・ソヨンしかない記録だ。また「連続カット通過記録」も今回の大会を含めて「60大会」に増やした。

    さらにすべての選手が最も落ちたがる「ポピーポンド(チャンピオンの池)」セレモニーのあるLPGAシーズン初のメジャー大会ANAインスピレーションで、これまで自分を黙々と応援したキャディー、家族とともに爽快なダイビングを行った。ユ・ソヨンは「もともと冷たいシャワーは好きじゃないけど、これなら100回でもできる」と明るく笑った。

    今シーズンを世界9位から始めたユ・ソヨンは先週3位に上がった後、メジャー大会優勝で世界ランキング2位まで浮上することに成功した。

    すべてのタイトル部門の1位もユ・ソヨンが独占した。賞金ランキング1位(79万2166ドル)、CMEグローブポイント1位(1425点)、平均スコア1位(68.050)、グリーン的中率1位(83.9%)、トップ10フィニッシュ100%、今年の選手のポイント1位(94点)のすべてがユ・ソヨンの取り分だ。

    朴仁妃(29・KB金融グループ)とスーザン・ペターセン(ノルウェー)、そしてオーストラリア同胞のイ・ミンジは1打足りず、延長戦に参加していなかった。
  • 毎日経済_ジョヒョソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-04 05:18:15