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対話を蹴った北…弾道ミサイル、日本の上空通過

    • < 写真=国防部 >

    北韓(北朝鮮)の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、国際社会の相次ぐ警告をあざ笑うかのように29日、日本の上空にミサイルを発射し、北海道の東側の北太平洋に落下させる超強力な挑発を敢行した。去る9日、金洛兼(キム・ナクキョム)北韓軍戦略軍司令官の警告通り、中長距離弾道ミサイル(IRBM)をグアム方向ではなく、80度ほど北側方向に発射した。グアム打撃能力を迂回的に誇示したものだ。

    今回の挑発は去る26日、江原道元山の旗対嶺(キッテリョン)一帯から東海に弾道ミサイルと推定される短距離ロケット3発を撃ってからわずか三日ぶりだ。

    合同参謀本部はこの日、「北韓は今日の午前5時57分ごろ、平壌市順安一帯から弾道ミサイル1発を東方に向けて、日本上空を通って北太平洋海上に発射した」とし、「飛行距離は2700キロメートル、最大高さは550キロメートルで飛行時間は約29分だ」と明らかにした。軍関係者は「今回のミサイルは中長距離弾道ミサイルの火星-12型ミサイルである可能性が高い」と分析した。

    北韓が発射したミサイルが自国上空を通過すると、日本では北韓のミサイルに対する危機感がいっそう高まった。北韓のミサイルが日本上空を通過したのは1998年以来の19年ぶりだが、弾道ミサイルが通過したのは今回が初めてだ。

    日本政府はミサイル発射直後、全国瞬時警報システム「Jアラート」を通じて、北海道をはじめとする12の広域自治体の住民に避難するように警告した。日本でミサイルに対して避難命令が下されたのは今回が初めてだ。日本政府は駐中国日本大使館を通じて北韓側に強く抗議した。

    北韓との対話を模索してきた文在寅(ムン・ジェイン)政府の対北政策は、今回の大型挑発で重大な試験台に乗ることになった。

    文在寅大統領はこの日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長が主宰した国家安全保障会議(NSC)常任委員会の内容の報告を受け、「強力な対北報復能力を示すように」と指示した。これにより、軍はこの日午前9時20分ごろにすぐさまF-15K戦闘機を出撃させ、MK84爆弾8発を太白必勝射撃場に投下する訓練を実施した。

    青瓦台は米国の戦略資産を展開する方案をめぐり、ホワイトハウス側と議論に着手した。これと関連して鄭室長はこの日午前8時50分から15分間、ハーバート・マクマスター米国家安全保障補佐官との通話で、北韓の挑発を効果的に抑制するための戦略資産の展開を含む幅広い取り組みを協議した。

    米国と日本も緊迫して動いた。ドナルド・トランプ米大統領と安倍晋三日本国首相はミサイル発射3時間後の午前9時ごろ、電話を通じて北韓に対する圧力を強化することにした。40分間続いた電話のあと、安倍首相は北韓のミサイル発射を「暴挙」と規定し、「(今回の発射は)今までになかった深刻な脅威だ」と強調した。続いて「安保理緊急会議を開き、北韓に対する圧力をさらに強化する必要があるという点で、日米間には完全に一致した」と説明した。
  • 毎日経済 東京=チョン・ウク特派員/アン・ドウォン記者/オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-29 23:27:55