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「一人で楽しむ秋夕」ホンチュ族増加に1人用の名節料理・ホテルパッケージが人気

    ソウル蘆原(ノウォン)区に暮らす会社員キム・スジョンさん(仮名)は今年の秋夕(チュソク)んは故郷の家を訪れないことを決意した。「結婚はいつするのか」、「給料は上がったのか」など親戚たちの小言が続くことが分かりきっているためだ。その代わりにキムさんは都心のホテルで一人1泊2日しながら余裕を楽しみ、残りの連休はホンスル(一人で飲む酒)と映画鑑賞で過ごす予定だ。キムさんは「故郷に戻り名節ストレスを受けるよりも、一人で休息を取りながら秋夕を過ごしたい」と話した。

    キムさんのように一人で秋夕を過ごす「ホンチュ族」が増えたことで、彼らを捕まえるために流通業界の動きが本格化している。

    新世界百貨店は一人世帯のための秋夕プレゼント「ホンチュセット」を発売した。まずホンスル族のための「ムンベ酒(MOONBAESOOL)」、名人安東焼酎、梨薑酒(イガン酒)、甘紅露、珍島紅酒など5つの蒸留酒を125mlミニサイズの瓶に入れたセットを販売する。

    ホンスルに似合うつまみも準備した。新鮮な100%国内産生乳を使用した「ヨンジュン牧場手作りチーズプレゼントセット」は保存料や酸度調節剤無添加。「バター界のシャネル」と呼ばれるエシレ バターと共にサンハ農園の手作りハムなどで構成された「サンハ・エシレ詰め合わせセット」、多様なチーズで構成された「グルメプレミアムセット」などもある。

    20・30代の若い世代のためのホンパプ(一人ごはん)プレゼントセットも登場した。まるでカフェで食べるようなブルーベリーパンケーキとワッフルなどを簡単に作ることができる「Dean & DeLuca パンケーキforブランチ」セットで構成された。新世界百貨店の関係者は「勉強や出勤を理由に故郷に帰る代わりに一人で名節を過ごすというホンチュ族が増えている」とし「こうしたトレンドに合わせて一人でも楽しく時間を過ごすことができる多様な秋夕セット商品を提供する」と話した。

    セブンイレブンは一人世帯トレンドに合わせた小分けされたプレゼントセットを販売する。簡便食プレゼントとしてすぐに温めて食べることができるコムタンとモリコギスープで構成された「牧牛村韓牛一頭コムタンセット」、「天下一味トッカルビ」などが代表的だ。「1コノミ」という新造語が登場するほどに韓国社会は核家族を超えて1人世帯時代に突入した。これにより秋夕を一人で過ごすこともまた自然な流れとなっている。韓国は1人世帯増加の勢いが世界でもっとも早い国として、現在その数は530万世帯であり、1人世帯消費支出規模は2020年120兆ウォンに達する展望だ。ホンチュ族は名節流通街が逃すことのできない重要顧客層となるわけだ。

    流通業界関係者は「過去には流通業者たちが家族単位の顧客を狙って秋夕商品を準備したとすれば、これからは少量包装された名節プレゼントセットといった1人世帯のための商品に力を入れ始めた」とし「1人世帯拡大が継続される限り、流通業界のこのような動きもまた強化されるだろう」と伝えた。

    ホテルもホンチュ族を狙ったパッケージ構成を開始させた。グランドヒルトンソウルは1人ブックメク(本とビールの合成語)パッケージを提供したが、すでに予約が溢れている。去る1日に100個限定販売を開始してから予約率は60%に達する。グランドアンバサダーソウルPullmanはゆったりとした客室で1泊と趣味教室キット利用権などを揃えた1人専用秋夕パッケージを発売した。
  • 毎日経済パク・ウンジン記者 / 写真=Grand hilton seoul | (C) mk.co.kr | 入力 2017-09-19 09:15:20