ニュース > 政治
トランプ大統領「北は地獄…米国を試すな」
8日、ドナルド・トランプ米国大統領は国会本会議場で演説を終えた後、拍手を受けている。米国大統領が国会で演説を行ったのは1993年7月のビル・クリントン大統領以来の24年ぶりだ
■ 米大統領、24年ぶりの国会演説…北に強力な警告
ドナルド・トランプ米大統領は8日、国会演説で北韓（北朝鮮）を「監獄国家」「地獄」に、金正恩（キム・ジョンウン）北韓労働党委員長は「独裁者」だと強く糾弾した。 2002年にジョージ・W・ブッシュ前米大統領がイラン・イラク・北韓を「悪の枢軸（Axis of Evil）」と呼んだことを連想させる「トランプ版悪の枢軸」演説だという評価が出ている。
トランプ大統領はこの日の演説で、「北韓は宗教集団のように統治されている軍事的異端国であり、行ってはならない地獄」とし、「悪党体制の脅威に対し、寛容を施してはならない」と声を強めた。また、北韓の核・ミサイル開発を狙って、「米国の試すな」と強く警告した。
トランプ大統領は「北韓体制は核兵器を追求したし、誤った希望を持ち脅迫で自分の究極の目標を達成できると信じた」とし、「その目標は韓国をその下に置くことだが、そんなことは決して起こらないようにするつもり」だと断言した。また「われわれは過去の政権とは異なる政権」だとし、北韓が核・ミサイルを放棄するまで強力な制裁と圧力を持続するという意志を強調した。
トランプ大統領は金正恩に向かって「暴君」「独裁者」と激しく非難した。また、北韓の人権弾圧の実態を具体的に取り上げることに最も多くの時間を割いた。トランプ大統領は北韓を「監獄国家」と呼んで、「残酷な独裁者は住民を天秤にかけて点数をつけ、忠誠度を恣意的に評価して等級別に分ける」とし、「軍事的異端国の中心には征服した韓半島（朝鮮半島）と奴隷になった韓国人を支配することが指導者だという、錯乱した信仰が位置している」と指摘した。
トランプ大統領のこの日の演説は、過去に北韓・イラン・イラクを「悪の枢軸」と規定したブッシュ前大統領や、ソ連を「悪の帝国」と宣言したドナルド・レーガン元大統領のように、米国の敵対勢力に対して「不寛容」の意志を披瀝したという解釈も出ている。
ただしトランプ大統領は「良い未来のための機会を提供する準備はできている」と、会話の余地を残した。また、「北韓を完全に破壊する」式の突出発言や、「軍事オプション」に関連する言及は出なかった。
懸念していた通商圧力と関連しては、「韓米自由貿易協定（FTA）」という単語自体にそもそも言及しなかった。先立って来日中に「日本と不公平な貿易関係を解消するために努力する」としながらも、日本に対する通商圧力を露骨にしたものと比較すると、韓国に対しては比較的友好な態度を見せたわけだ。
一方でトランプ大統領は訪米二日めの8日朝、非武装地帯（DMZ）をサプライズ訪問しようとしたが、霧が濃く立ち込めるなどの気象問題で実現しなかった。- 毎日経済 オ・スヒョン記者／キム・テジュン記者 / 写真＝MBN放送画面キャプチャ | (C) mk.co.kr | 入力 2017-11-09 01:47:55
