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トランプ大統領「真の友人だけに恩恵」...韓国には関税爆弾

  • ◆ トランプ関税爆弾 ◆

    米国政府はカナダとメキシコを除くすべての国から輸入する鉄鋼やアルミニウム高率関税を課すことにして、トランプ大統領による「貿易戦争」の引き金が引かれた。

    ドナルド・トランプ米大統領は8日(現地時間)貿易拡大法232条に基づき、韓国産を含む輸入鉄鋼やアルミにそれぞれ25%と10%の関税を賦課する内容が盛り込まれた行政命令に署名した。輸入鉄鋼とアルミニウムの関税賦課効果は、署名日から15日以降に発効される。

    トランプ大統領は「米国の産業が外国の攻撃的な取引慣行によって破壊された」とし、「われわれを悪く扱った多くの国はわれわれの同盟だった」と指摘した。

    ただ、米国は北米自由貿易協定(NAFTA)をめぐって再交渉中のカナダとメキシコを今回の措置から除外した。両国とは異なり、韓国は米国との貿易同盟から除外された。

    しかし米国は安全保障協力国に対しては、自国の懸念を解消する選択肢を提示するならば「関税の例外認定」交渉を行えると門戸を開いておいた。 3回目の会議を控えている韓米自由貿易協定(FTA)の改正交渉に対する、圧力性のジェスチャーとして解釈される理由だ。交渉序盤に脅威的な強度の攻撃で機先を制した後、後続の交渉で実際に欲しいものを勝ち取るトランプ大統領特有の交渉術が反映されたという分析だ。署名に先立ってトランプ大統領はこの日、ツイートで「真の友人(real friends)には(関税適用において)かなりの柔軟性と協調を示すだろう」と既に述べている。

    鉄鋼輸入規制措置について、欧州連合(EU)と中国や日本などの貿易相手国はもちろん、米国内でも反発が激しいが、トランプ大統領はこれを無視して「超強力な手」を投じた。これは11月の中間選挙などを狙った国内向けの動きだろうという分析が出ている。

    今回の行政命令の発動で米国3位の鉄鋼輸入国である韓国の対米鉄鋼輸出は打撃を避けられない見通しだ。韓国貿易協会によると、米国は韓国から輸入する鉄鋼(37億9000万ドル)のうち、約63%(23億9000万ドル)に反ダンピング・相殺関税を適用しているが、このうち98.2%が232条の対象に含まれた。

    チェ・ヒョンジョン貿易協会通商協力室博士は「米国の市場シェア20%で1位を記録しているパイプとチューブで最も大きな打撃が予想される」と述べた。現代経済研究院は今回の関税で今後3年間、韓国の経済的付加価値の損失は1兆3300億ウォンに達し、就業者が1万4400人減少すると推定した。政府は関税賦課措置が実施されるまでに、例外国として認められるために最大限説得戦を展開し、主要国と協力して世界貿易機関(WTO)に提訴する案も積極的に検討する。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂンミョン特派員/ソウル=コ・ヂェマン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-03-09 22:07:39