記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 総合

現代ロテム、トラムや高速鉄道のポートフォリオ拡大

    • 現代ロテムが受注したトルコ・イズミルのトラム

    現代ロテムが「品質経営」の旗を掲げて車種のポートフォリオ多様化を通じてグローバル市場の輸出競争力を強化する。

    現代ロテムは既存に強さを見せていた鉄道車両の分野からさらに一歩進んで、車種のポートフォリオを多様化している。現代ロテム鉄道部門は1977年に事業を開始して以来、国内市場を越えてアジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど世界36カ国に進出し、すでにグローバルな技術力を認められている。現代ロテムはこれまでこのような技術力を基盤に構成された一般電動車中心の海外受注ラインをベースに車種を多様化して本格的に海外攻略に乗り出す計画だ。

    代表的に2階建電車をはじめ、最近国内でも導入される路面電車(トラム)事業、高付加価値事業の高速鉄道だ。

    2階建電車はすでに2016年8月にオーストラリアのシドニーで2階電車512両納入事業を約8894億ウォンで受注し、グローバル舞台での技術力を誇っている。オーストラリアの受注事例は現代ロテムが輸出に成功した最初の2階建電車事業で、オプション物量の136両を含めると、その規模が1兆1000億ウォンに達する超大型事業だ。当時、現代ロテムは事業受注のために地元のパートナーと緊密に協業しながら事前に設計作業を進め、競合他社と差別化された受注戦略を推進した結果、大規模な受注に成功した。現代ロテムはオーストラリアでの最初の受注により海外2階建電車市場でも成長基盤を設けて今年から海外攻略に乗り出す。

    トラムも現代ロテムが戦略的に育成している車種だ。現代ロテムは2014年8月、トルコ・イズミルのトラム190両を837億ウォンで受注して国内初の路面電車の受注に成功した。以後、2015年には386億ウォン規模のトルコ・アンタルヤのトラム90両を受注するなど、海外市場での受注を続けており、東欧をはじめトラムの需要が高い海外市場での追加受注を狙っている。

    特に国内トラム導入法案通過も現代ロテムにとって好材料だ。先月28日、トラムの道路通行のために発議された道路交通法の改正案が国会本会議を通過した。この改正案はトラムとトラム専用車路の定義と信号、標識、交差点など通行の関連規定の法的根拠を含んでいる。国土交通部は施行令の準備などを経て6カ月以内に施行に乗り出す。

    今回の法案通過により海外だけでなく国内においてもトラム事業領域が拡大され、本格的な受注に乗り出す計画だ。

    現代ロテムは高付加価値事業の高速鉄道の輸出にも挑戦する。KTX-山川、KTX-山川Ⅱ、SRTなど国産の高速鉄道を開発しながら積んだ技術力をもとに、今年6月に入札を締め切るマレーシア・シンガポール高速鉄道事業など海外高速鉄道事業を持続的に攻略していく予定だ。

    ディーゼル動車部門でもグローバル競争力を認められている。ディーゼル動車は別途の電力供給なしに軽油で駆動する車両で、現代ロテムは昨年12月にイランでディーゼル動車340両を9293億ウォンで受注し、中東地域最大規模の受注を記録した。 2003年にもイランでディーゼル動車120両を受注した現代ロテムは2005年にはアイルランドで234両を、2008年にはトルコで84両を受注するなど、事業競争力を維持している。

    現代ロテムは鉄道車両のほか鉄道メンテナンス事業でも世界的な頭角を表している。メンテナンス事業は性質上、通常長年にわたり続くため長期的に安定的な収益を確保することができる。現代ロテムはウクライナでメンテナンス技術事業遂行能力を認められ、電車90両の保守契約を行っている。

    昨年11月には2027年までのメンテナンス延長契約を締結した。

    2016年には現代ロテムが受注したメンテナンス事業のうちで最大規模の事業である1870億ウォン規模のニュージーランド・ウェリントンの電車166両と客車25両のメンテナンス事業を獲得したりもした。加えて現代ロテムは2010年にトルコ・マルマライ電車、2012年エジプト・カイロ電車など様々な海外のメンテナンス事業を行った経験をもとに新規事業を攻略するために努力している。

    現代ロテムの関係者は「グローバル鉄道総合企業として持つ技術力と経験をもとに、海外市場を攻略している」とし、「海外受注拡大を通じて安定的な成長を遂げることができるよう着実に努力する」と明らかにした。
  • 毎日経済 昌原=チェ・スンギュン記者 / 写真=現代ロテム | (C) mk.co.kr | 入力 2018-03-29 04:03:03