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文大統領、軍事境界線を超えて金委員長と会談

    • 「4.27首脳会談」に続き、一ヶ月ぶりで板門店シャトル首脳外交に成功



    文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、板門店の軍事境界線(MDL)を越えて初めて北側の「統一閣」を正式に訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)北韓国務委員長と2時のあいだ非公開で会合した。南北首脳は先月27日、板門店南側の「平和の家」で「2018南北首脳会談」を開催したことに続き、2回目の突然の出会いを持った。来月12日、シンガポールでの歴史的な米・北首脳会談が霧散の危機に置かれた状況で、ムン・ジェイン大統領が米・北間に再び対話のテーブルを用意しようと積極的に仲裁に乗り出した姿だ。

    尹永燦(ユン・ヨンチャン)青瓦台国民疎通首席は26日、「ムン・ジェイン大統領は26日午後3時から5時まで、板門店北側地域の「統一閣」でキム・ジョンウン国務委員長と第2の首脳会談を開催した」と明らかにした。

    ユン首席は「両首脳は4.27板門店宣言の履行と米・北首脳会談の成功裏の開催のために、虚心坦懐に意見を交換した」と説明した。この席には徐薫(ソ・フン)国家情報院長と金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長が同席したと伝えられた。ムン大統領は先月27日、キム・ジョンウン委員長の提案にしたがって板門店の軍事境界線を越えて北韓の地を束の間のあいだ踏んで帰ってきたことがあるが、今回は北側地域を初めて公式訪問した。事実上、南北の板門店シャトル首脳外交を策定したとみられる。ユン首席は「南北合意によって会談の結果は明日の午前10時、ムン大統領が直接発表する予定だ」と強調した。

    ドナルド・トランプ米大統領は去る24日(現地時間)、米国に対する非難攻勢に乗り出した北韓の最近の態度変化によって、米・北首脳会談を電撃的に取り消した。当時、トランプ大統領はこのような内容を盛り込んだ公開書簡をキム・ジョンウン委員長に送り、「あなたに会うことを待ち望んでいたが、最近あなたの発言に現れた極度の怒りと公然とした敵意のために、残念ながら今の時点で会談することは不適切であると感じる」と述べた。続いて「したがって、シンガポール会談は開かない」と宣言した。

    これに対して金桂冠(キム・ゲグァン)北韓外務省第1次官がキム・ジョンウン委員長の委任を受けて遺憾を表明しながらも、「われわれはいつでもどのような方法でも、向かい合って問題を解決していく用意があることを米国側に再び明らかにする」と、対話の意志を表明した。また非核化のロードマップと関連し、「トランプ方式というものが双方の懸念をすべて解消し、われわれの要求条件にも合致し、問題解決の実質的作用をする賢明な方案になることを密かに期待してもいる」と、融和的なものに態度を変えた。このようなニュースに接したトランプ大統領は、「非常に良いニュースを受けた」とし、「暖かく生産的な談話」だと評価しつつ、凍りついた米・北関係が急激に解けた。またトランプ大統領は、米・北首脳会談が6月12日にシンガポールで予定通り開催されることがありうると電撃的に示唆した。このように、韓半島はわずか二日のあいだに冷水と温湯を行き来しながら、激動の情勢の変化を経なければならなかった。

    ムン大統領は米・北首脳会談中止のニュースに最初に接した後、25日0時に緊急国家安全保障会議(NSC)を招集し、「韓半島の非核化と恒久的な平和は、放棄することも先送りすることもない歴史の課題」だとし、「問題解決のために努力してきた当事者たちの真心は変わらない」と明らかにした。また「今の疎通方式では、敏感で難しい外交問題を解決することは難しい」とし「(米・北)首脳間がより直接的で緊密な対話で解決していくことを期待する」と言及した。実際に、ムン大統領は次の日にキム・ジョンウン委員長と緊急に会って直接に米・北首脳会談を仲介しながら、韓半島の平和のための対話の扉を開いた。

    しかもムン大統領は米・北首脳会談の不発を確認し、すぐさま北側の統一閣まで破格的に訪問し、2回めの南北首脳会談を実現させた。南北首脳間のホットラインを通じて韓半島問題の解決に乗り出すことと観測されたが、ムン大統領は直接キム委員長に会って韓半島の平和のための解決の糸口を模索した。

    ムン大統領は27日、キム・ジョンウン委員長との2回めの南北首脳会談の結果を国民に説明する計画だ。また近いうちにトランプ大統領とも電話通話を行い、キム・ジョンウン委員長のメッセージを伝えて、米・北首脳間の誤解を解いて意見を調整するものと見られる。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-26 22:06:21