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韓国型「データ交換所」構築
- 政府は第4次産業革命の「原油」とされるデータ産業の育成のために、企業が一堂に集まって自由にデータを取り引きできるデータ取引プラットフォームを構築し、すべての公共機関の公共データを一目で確認できる国家データマップも構築する。また今後5年間で5万人のデータ専門人材を養成する。
26日、大統領直属の「第4次産業革命委員会」（以下、「4次委」）はこのような内容が盛り込まれたデータ産業活性化戦略を発表した。
政府はまず、個人情報に関連する法改正を行わずにすぐに実施できる「マイデータモデル事業」を推進することにした。
マイデータ事業は、情報主体が機関から自己情報を直接ダウンロードして利用できるようにすることが骨子だ。医療・金融・通信などの分野で、大規模な試験事業が今年から実施される予定だ。科学技術情報通信部の関係者は、「現行法体制下でも個人が企業や機関の持つ本人情報を閲覧できるという点に着目したもの」だとし、「利用者の便利のために、企業の情報提供を誘導するための次元」だと事業の趣旨を説明した。
モデル事業が実施されると、大病院の健康診断の結果をスマートフォンにダウンロードして健康管理に書き込んだり、通信社の音声・データ使用量をダウンロードして、自分に適合した料金制の推薦を受けるように活用できるようになる。
科学技術情報通信部はこれとあわせて、今年は個人的情報の範囲を明確化する方向で「個人情報保護法」などの関連法の改正を推進し、データ自体を搬出せずに分析結果だけを出力する「データ安心ゾーン」を来年に構築する予定だ。
民間企業がさまざまなデータを活用できるように、公共データの開放を拡大すると同時に、データを売買できる取引きプラットフォームも構築する。公共データの開放を拡大するために、政府は「国家データマップ」を構築する。
国家データマップとは、すべての公共機関が保有している公共データを調べることができる統合管理システムだ。このために政府はすべての公共機関が持つデータを全数調査する計画だ。データ取引きプラットフォームはどのような企業でも参加できて、データを一つのプラットフォームで登録・検索・販売できるようにする一種の取引所だ。個々の企業間の交渉で行われているデータ取引きよりも簡単かつ迅速に行うことができる。
競争国である中国は国家が直接乗り出して取引所を設立し、ビッグデータ市場を育てている。 2014年12月に設立された貴陽ビッグデータ取引所（GBDE）は世界初のビッグデータ市場で、資本金の36％が中国の国有資本だ。中国代表IT企業のテンセントやアリババなどを含めて約2000社のメンバーがあり、このうち225社は直接データを販売している。政府もこれをベンチマークして、韓国型データ交換所を構築するという構想だ。
加えて、「4次委」はデータ活用において規制との衝突を減らす方向に制度を変化させる。このために個人情報保護法の改正を今年中に推進する予定だ。個人情報保護法改正案は、「4次委」が開催した規制制度の革新ハッカートン（Hackathon）で議論された社会的合意に基づいて、個人情報侵害のないデータ活用のための非識別措置の根拠である仮名および匿名情報の概念を新設し、これを除外した個人情報の範囲をより明確にする内容を盛りこむ。
これとともに、政府は急成長するデータ業界で必要な人材の需要に対応するため、2022年までに実務人材を中心に5万人のデータ専門人材を養成する計画だ。科学技術情報通信部と雇用労働部の主導の下で、修士・博士レベルのデータ科学者養成のための大学別新規専攻および研究センターなどを運営するという構想だ。「4次委」は先月、人工知能関連の高度な専門人材の養成のために「人工知能大学院」を新設するという計画を明らかにした。 「4次委」の関係者は「人工知能技術力の確保とデータ産業の活性化は、シナジー効果を出すと思う」と説明した。
一方、「4次委」傘下のヘルスケア特別委員会はこの日、未来のヘルスケア産業をリードするために議論してきた6つの主要プロジェクトの推進状況を報告した。ヘルスケア特別委員会は、本人の同意を土台にヘルスケアデータを総合的に分析できる試験適用方案を議論しており、スマート臨床センターの構築のために臨床試験センター間の統合ネットワークを構築し、最尖端の技術を臨床試験に取り入れる案を議論することにした。
また、新薬の開発にかかる時間とコストを短縮するために人工知能を活用する方案を積極的に推進し、新概念の融合・複合医療機器のための標準・規格の用意など、迅速な許認可を進行するために制度を改善することにした。チャン・ビョンギュ委員長は「ヘルスケア分野は韓国の優秀な人材が集まる、世界的な競争力を備えた分野であるだけに、集中的に育成する必要がある」と述べた。 - 毎日経済＿ウォン・ホソプ記者／イ・ソクィ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-06-26 19:25:28
