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OECD「韓国経済、最悪の場合は-2.5%成長」
美・中・日より成長率高く
国内外機関による今年の韓国の経済成長予想
経済協力開発機構(OECD)は今年の韓国の経済成長率見通しを、これまでの2.0%から-1.2%に修正した。国内でコロナ19の2次拡散が起きた場合には、-2.5%まで成長率が急落すると見通した。
OECDは10日、今年の韓国の経済成長率は-1.2%を記録するだろうと発表した。去る3月初めの見通しよりも3.2%ポイント下げた。
OECDは「効果的な防疫措置で他の国に比べて景気萎縮は制限的」だとしながらも、「所得の減少によって民間消費の萎縮と失業の拡大が予想される」とした。このような見通しが現実化する場合、韓国の経済成長率(実質GDP)は1998年の「IMF経済危機」以後で初めてマイナスを記録する見通しだ。 OECDはしかし「デジタルとグリーンプロジェクト中心の韓国版ニューディールは、投資・雇用の上方要因として作用する可能性がある」とし、「いまのところ政府の負債は低く、経済活力の向上のための追加的措置と財政支出の余力を保有しているものと思われる」とした。
OECDが韓国の経済成長率をマイナスに下げたこと自体は予想されたことだ。去る3月2日に経済見通しを発表したときに、OECDはコロナ19がパンデミックに拡散するとは予想できず、今年の世界経済の成長率は2.9%に達し、主要20カ国(G20)の成長率も3.2%だと予測した。しかし10日の時点で世界は確定者数700万人と死亡者数40万人を超え、主要国と発展途上国を問わず、経済が「オールストップ」に至るやいなや、その影響を反映して成長率を下げて再び発表したものだ。
OECDは急激な再拡散がない場合とある場合に分けて展望を提示した。再拡散がない場合は今年の韓国の経済成長率は-1.2%を記録し、民間消費は昨年よりも4.1%減少すると予想し、輸出入もそれぞれ-2.6%と-2.4%で後退しすると予想した。もし再拡散が起こる場合には成長率は-2.5%まで悪化して、民間消費は5.6%まで急激に萎縮し、輸出入も-4.5%と-3.4%に大きく下落すると予想した。
今年の失業率は4.5~4.6%で、これまでの展望(3.9%)よりも0.7%ポイント高めた。今年のGDP比での財政収支の赤字は、再拡散がない場合-2.9%で、再拡散がある場合は-3.2%まで悪化すると予想した。
韓国の経済成長率は主要国の中で最も「セーブ」すると見た。再拡散がなくても、今年の世界の経済成長率は-6%まで落ちる中で、米国は-7.3%、日本は-6%、ドイツは-6.9%、中国では-2.6%と予想された。再拡散が発生した場合、全世界の経済成長率は-7.6%まで悪化すると予想した。韓国の経済成長率は、今回の見通しに含まれている国の中で最も小さい幅の調整のみだった。- 毎日経済_ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-06-10 17:45:06