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「バイデン効果」?韓国ウォン、とうぶん強気に

「年内1100ウォン突破」展望も 


    • 9日、ソウルの外国為替市場でドル=ウォンの値が前日の終値よりも6.5ウォン上がった1113.9ウォンで取引きを終えた。ソウル市中区のハナ銀行ディーリングルームで働く社員がPCモニタを見ている。 [イ・スンファン記者]



    米国の大統領選挙以来、「バイデン効果」が外国為替市場を支配しながら、ウォンの値高が続いている。

    米国大統領選挙による不確実性が晴れ、米・中貿易紛争の緩和の期待でグローバルな資金が韓国などのアジア諸国に注目している。このような雰囲気が続けば、今年の末には対ドルでのウォンは1100ウォンを突破し、さらに上昇するだろうというのが専門家らの予想だ。

    9日の外国為替市場ではウォンの強気に賭ける動きが続いた。ある都市銀行の外国為替ディーラーは、「輸入業者決済需要(ドル買い)よりはバイデン当選のショートベット(ドル売り)が追加で出てきて、ウォンの上昇幅がさらに大きくなった」とし、「当局の速度調節性の介入があったときにウォンの上昇が短時間停止したが、再び上昇した」と語った。続いて「ウォンが1120ウォンのときに決済量がかなり抜けた状況であることから場が重い」と付け加えた。

    開場序盤からバイデンの当選でアジア諸国の不確実性が緩和されるという期待感がウォン高に火をつけた。ウリ銀行のミン・ギョンウォン研究員は、「バイデンが当選した後には上海に香港に韓国の株式市場がすべてラリーを見せた」とし、「特に人民元の強気に連動して、ウォンの上げ幅も大きくなったようだ」と語った。

    外国為替市場では年末までウォン安が続くとの見通しが優勢だった。まず米国の大統領選挙という不確実性が解消された点が最も大きい。さらにバイデン次期大統領がコロナ19に積極的に対応するだろうという点と、ドナルド・トランプ大統領よりも予測可能性が高い点が市場の期待だ。また別の銀行のディーラーは、「ウォンがこれまで1125~1135ウォンの間で数ヶ月のあいだ動いて曖昧だったが、1110ウォンを突破した状況」だとし、「1110ウォンが強い支持線ではあるが、年末が近づいてきてウォンの需要が多くなることから、いつでも破られることがありうる」と語った。

    ただし来年初めにはウォン安に転換する可能性が高いというのが専門家らの意見だ。ミン研究員は、「2018年1月に対ドルでのウォンが1060~1070台だったとき、韓国の輸出が二桁に回復してドル払いの物量が積みかさなり株式もとても良かった」とし、「現在は景気が回復しているというが、あの程度までではなく、ドル安が続いくことは難しい」と語った。
  • 毎日経済_イ・セハ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-11-09 17:39:48