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医療用ロボット進化、ウェアラブル・リハビリロボット開発

国際医療産業見本市でのデモンストレーション 

    △写真=25日 脊髄損傷障害により下半身麻痺を患わっていたソン・インス氏が交通事故以後、8年ぶりに歩行リハビリロボットの助けで一人で立ち上がり、歩いている。

    ▶ 下半身麻痺の患者が立ち上がった

    脊髄損傷の障害を患うソン・インスさん(44)は一つの希望があった。愛する三人の娘の前で立ち上がり歩いてみること。ソンさんは2006年の西海大橋の交通事故で下半身麻痺となった。ソンさんは25日、国際病院医療産業博覧会が開かれたキンテックス展示場で、夢のような願いを達成した。娘さんをはじめ多くの人が見守るなか、パッと立ち上がったのだ。

    下半身麻痺の患者が服のように着る「歩行リハビリロボット」(商品名WA30P)の助けを借りて、真っすぐに立って歩くことが国内で初めて実証された。ソンさんが着用した歩行リハビリロボットは、漢陽大のロボット工学科のハン・チャンス教授と研究員らが設立した「ヘクサー(Hexar)」が開発した。

    ハン・チャンス教授は、「これまでリハビリロボットは膝・肩・手首などの、体の部位ごとに開発が行われたが、下半身麻痺患者のためのリハビリテーションロボットは国内で初めて発表した」とし、「早ければ来年、国内で実用化されるだろう」と語る。

    医療用ロボットが「手術ロボット」中心から、下半身麻痺患者が服のように着て通常の生活を行える「ウェアラブル(身体装着型補助とリハビリテーション)ロボット」に進化している。

    これまで膝・肩・手足の骨折や神経損傷患者に限定的な支援を与えたリハビリロボットが、歩行補助・理学療法・家庭リハビリテーション分野のリハビリロボットに進化している。現在、リハビリロボット市場で熾烈な競争を行っている国は米国・イスラエル・スイス・日本・韓国などだ。わが国はリハビリロボット市場に一歩遅れて飛び込んだが、先進的なIT技術を活用して迅速に追撃している。専門家らは、2025年のウェアラブルロボットとリハビリロボット市場は、年間最低6000億ドルから最大2兆ドル規模に拡大すると見込んでいる。

    ▶ 来年、商用化する予定

    下半身麻痺患者のリハビリテーションロボットは、来年に国内で販売されると予想される。日本の安川電機はイスラエルのリワーク(Rewalk)社と共同開発した製品を来年、約1億ウォンで販売すると発表した。車椅子に乗る下半身患者が一人で着用して歩けるように設計されたリワーク社の製品は、腰の部分の傾きセンサーが上体の動きを前後に検出し、足を動かすモーションを作る。両手に杖を手に持ってバランスをとる力さえあれば、下半身麻痺患者も立ち上がることができる。

    25日に開幕し28日までの4日間、一山(イルサン)キンテックスで開かれた国際病院医療産業博覧会(K-HOSPITAL FAIR2014)は、最尖端の医療機器が展示された。今回の博覧会はGE・シーメンス・東芝・サムスンメディスン・朝鮮機器・チャンゴンENCなど120社が参加し、リハビリロボットをはじめ、3Dプリンタや病院建築・設備・インテリアの未来の姿に至るまで、最尖端の病院機構と施設を紹介した。特に未来の病院が備えるべき手術室と病室のモデルハウスが展示されて人目を引いた。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者/写真=イ・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-09-25 17:27:21