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韓国政府、「第2回 公共データ活用創業コンテスト」開く

行政自治部の創業大会、歩行者安全アプリなど20事例を選定 

    「今月は通勤用車両で446㎞移動しました。近くのAガソリンスタンドを利用すれば、翌月にはガソリン代10万ウォンを節約することができます」(スマートフォンのアプリケーション「クリップマネー 」)

    想像の中の話ではない。すぐに現実化するスマートフォンアプリのサービスが提供する一場面だ。政府公共データの中から、斬新なアイデア一つで「金脈」を発掘した青年企業が誕生した。

    行政自治部が25日に開催した「第2回 公共データ活用創業コンテスト」がその舞台だ。情報公開を旗印にした「政府 3.0」事業の一環として行われた今回の行事には、公共データを素材にした興味深いアイディアが殺到した。

    行政自治部は、公開募集を介して参加した432チームの中から最終的に20チームを選定して賞金総額1億ウォンを授与した。最終的なチームの中には、携帯電話のショートメッセージ(SMS)を通じて自動的に利用者の消費パターンを分析して、ガソリンスタンド、原油価格、消費者物価などと比べて、効率的な支出案まで教えてくれる「クリップマネー」が良い評価を受けた。証券会社のアナリスト出身のクリップマネー代表イ・グァンジン氏とキム・ソル氏は韓国石油公社のガソリンスタンドの価格と会社の情報、統計庁の消費者物価資料等をもとに、スマートフォン利用者に最適な消費場所を示すプログラムを開発した。彼らは「日本と東南アジア現地の金融会社と提携するなど、外国進出も模索する計画だ」と抱負を明らかにした。スマートフォンだけ見つめて歩く歩行者の安全のためのアプリも登場した。起業家イ・ジェユン氏は、衛星航法装置(GPS)を利用して、スマートフォンの利用者が事故多発地域に接近したときに携帯電話の使用を警告する「センシオ」アプリを開発した。地理情報システム(GIS)を使用して時間帯とユーザーの好みに合った観光ルートなどの動線を考えてくれるアプリ「イージーゴー」も注目を集めた。

    政府は、20チームのアイデアが実際に創業に繋げることができるようにコンサルティングから広報まで事業化を体系的に支援する。チョン・ジョンソプ行政自治部長官は、「公共データは、政府3.0の中核であり、創造経済の源泉」とし、「公共データの創業が新しいビジネスモデルとして成功できるように汎政府的な支援を強化していく」と強調した。

    この日、「センシオ」がアイディア企画部門大統領賞を、農地実取引価格情報を提供する「ウィークトーク」が最優秀賞(国務総理賞)を受賞した。製品・サービスの開発部門では、外国人観光客のためのビッグデータサービスである「レッドテーブル」が大賞を、「クリップマネー」が最優秀賞を受けた。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-25 17:34:11