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KAIST、ハンコを押すように自由にグラフェンを移す技術を開発

    夢の新素材と呼ばれるグラフェンを、まるでハンコを押すように移すことのできる技術が韓国の研究チームにより開発された。

    KAIST電気電子工学科のチェ・ソンユル教授の研究チームは、グラフェンを損傷させることなく弾性体のスタンプに移した後、ハンコを押すように所定の場所にグラフェンを付ける技術を開発したと19日、明らかにした。グラフェンは、厚さが0.2ナノメートル(nm)と非常に薄く自在に曲げることができ、銅より100倍以上電気をよく流すため「夢の新素材」と呼ばれる。しかし、今まではグラフェンを生成して移動する過程で化学薬品が使用され、物理的に損傷が起き、表面が汚染されて電気的特性が損なわれる問題があった。

    チェ・ソンユル教授の研究チームは銅板の上に生成されたグラフェン上に水溶性高分子溶液の処理をした。そして、同様に水溶性高分子溶液の処理をしたスタンプ(支持台)をグラフェン上に押すと、グラフェンがこの支持台に付き、移動する原理だ。

    チェ教授は「銅とグラフェン間の接着力よりも水溶性高分子との間の引力(接着力)が強いので、まるでハンコを押すようにすればグラフェンを損傷させることなく移すことができる」と説明した。この方法を利用すれば構造物の表面やフレキシブル基板にも転写が可能となるため、研究チームは今後、ウェアラブルスマート機器など、様々な分野で使用されるグラフェンの電子素子商用化にも使用することができると見込んでいる。

    この研究結果は、去る14日ナノ・マイクロ科学分野の国際学術誌『small』の表紙論文として掲載された。
  • 毎日経済 イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-01-19 13:42:00