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韓国版「キュリオシティ」…KISTが第1次試作品を公開

    「キュウィーン、キュウィーン」

    車輪6個が動くと、車のような形の「ローバー」が月の表面を再現した砂の上を自由に移動し始めた。大きな石が出てきてもやすやすと乗り越えて移動した。2020年に韓国型ロケット(KSLV-2)に載って月に向かう月探査ローバーが初めて公開された。韓国科学技術研究院(KIST)月探査研究事業推進団は、過酷な環境で月面を移動して、様々な科学実験を行うことができる「KISTローバー(写真)」を16日に公開した。

    KISTローバーは、韓国で初めて開発された月探査用のロボットだ。幅50センチ、長さ70センチ、重さ13キロ。軽量化のために車輪6個は航空機素材であるアルミニウム合金「ジュラルミン」にした。ボディは堅いながらも軽い「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」で製作した。 A4用紙二枚のサイズの太陽電池パネルが本体の上に装着されている。1秒に4センチメートルを移動することができ、30度の高さの傾斜の丘を登ることができる。

    太陽電池パネルで電気を生産し、夜が2週間持続する状況でも340時間動作が可能だ。でこぼこした月面で移動できるようにボディは2つで構成されている。

    カン・ソンチョルKIST月探査研究事業推進団長は「2004年のイラク派兵の時に支援された爆薬検出ロボット『ROBHAZ』を応用した」とし「車輪が2つ故障しても移動することができる」と説明した。

    ローバーは、過酷な環境で機能を損なうことなく動作することに焦点を合わせて開発された。月は最も低いときにマイナス125度、高いときに130度まで上がり、昼と夜が14日ずつ交互に現れる。 大気がなく宇宙から飛んでくる放射性物質をそのまま浴びるため、これを防ぐことができる部品も装着された。

    イ・オソプKISTロボット・メディア研究室主任研究員は、「真空環境でモータを駆動することができる『固体潤滑剤』を使用したベアリングの開発にも成功した」とし「モーターとコントローラを単一のボディで製作して内部の熱制御システムを最大限簡素化させた」と説明した。カン・ソンチョル団長は「今まで培ってきた技術力を活用して韓国固有のローバーを2020年までに開発することができるだろう」と展望した。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-02-17 04:01:03