記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)

韓国の災難救助ロボット「ヒューボ(HUBO)」DRCで優勝候補に

◆ 世の中を変えるロボット革命 ① ◆ 

  • すでにロボットは私たちが考えているよりも、人間の生活の中のあちこちで働いている。製造現場の産業用ロボットは広く普及しており、医療・介護・家事・災害救助・極限作業環境・文化芸術などに至るまで、数多くのサービス分野でロボットが活躍している。

    ロボット先進国の日本では「モモコ」という名前を持つロボットが演劇の主人公として活躍している。脚本家の平田オリザが演出した『働く私』という演劇だ。日本のロボット工学者、石黒浩大阪大学教授は、自分と似ているヒューマノイドロボットを介して遠隔授業を進めたりする。人間の感性を読むロボットはすでに量産段階に入った。日本ソフトバンクグループは、今年の2月、人の表情と声から感情まで読み取ることのできる感性ロボット「ペッパー(Pepper)」を開発した。価格は1台当たり19万8000円で、テレビ一台分の価格に過ぎない。

    ペッパーは、日本語と英語、フランス語、スペイン語で会話が可能だ。日常会話の70~80%を理解し、冗談とラップも駆使する。目の赤外線センサーで周囲の環境を3次元的にマッピングして、口と目の間の高解像度カメラと頭に装着された4つのマイク、頭と手に付いたタッチセンサーで人の感情を読み取る。

    医療分野では外科手術を中心に医師の手の相当部分がロボットに置換されている。2000年に米国のインテュイティヴ・サージカル(Intuitive Surgical)が開発した手術ロボット「ダヴィンチ」が代表的だ。ロボットアーム4つが手術部位を10~15倍まで拡大して、立体映像を提供する。手ブレを除去することができ、手術の成功率を高める。特に甲状腺と前立腺の治療でのパフォーマンスが認められた。

    人工関節手術のときに膝の関節と骨を削る整形外科用ロボット「ロボドック(Robodoc)」(韓国Curexo)、末梢動脈血管の詰まった部分を探してくれる「マゼラン(Magellan)」(米国Henson Medical)などが病院現場で稼動している。日本理化学研究所は、2009年に患者を持ち上げて運ぶ介護ロボット「リーバ(RIBA)」を開発した。両手で患者を持ち上げて姿勢を変えたり車椅子と便座の上を移動させてくれる。

    下半身麻痺障害者のためのウェアラブルロボットも実用化段階にある。

    韓国で初の二足歩行ロボット「ヒューボ(HUBO)」は、自動車の運転、ドアを開ける、バルブの開閉、ドリルでの穴開け、険地の通過、階段を登るなど、様々なミッションを実行することができ、人が近づくのが難しい被災地で活動することができる。ヒューボは米国国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が5~6日、カリフォルニア州ポモナで開催する世界最大の災害対応ロボットコンテストである「DARPAロボティクスチャレンジ(DRC) 」に出場する。最終選考に進出したヒューボは強力な優勝候補に挙げられている。
  • 毎日経済 チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-05 04:01:05