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髪の毛の20分の1の厚さ、曲げられる太陽電池、KETI-KISTが共同開発

    髪の毛の20分の1の厚さに過ぎない超薄型太陽電池が韓国の研究グループによって開発された。

    電子部品研究院(KETI / 院長パク・チョンウォン)は韓国科学技術研究院(KIST)と共同で、0.005ミリの厚さの透明電極と、これを用いた太陽電池を開発したと5日、明らかにした。

    この太陽電池は、非常に薄いため、球形などの様々な形態の曲面にしわなく取り付けることができ、数万回を畳んで開いても、パフォーマンスの低下がない。

    KETIは透明でフレキシブルな電極技術を、KISTはこれを太陽電池に製造するために必要な技術を提供した。柔軟性だけでなく、光電変換効率も7.4%で、世界最高水準であるというのが研究陣側の説明だ。

    今回の技術は、フレキシブルな形の電子素子の製造に重要な技術で、今後、有機発光ダイオード(OLED)電極、光・触覚・嗅覚センサーなど、様々なウェアラブル機器の部品やフレキシブルデバイスに応用することができる。

    既存で使用されてきたインジウムスズ酸化物(ITO)の透明電極に比べて、10分の1以下の厚さで製造が可能であり、自由自在に曲げることができるため、不規則な曲面の衣類、車両のガラスに付着してエネルギー源として活用することができる。

    既存のITO透明電極を使用した太陽電池は、効率はある程度確保していたものの、柔軟性が足りないという評価を受けてきた。このため、KETIとKIST研究者は、柔軟性と効率を同時に高めることに研究の力を集中させた。研究を主導したKETIのキム・ジョンウン博士は「研究遂行中に確保した銀ナノワイヤーなどの金属ナノワイヤーの潜在的な特性を、他の分野と融合して新たな素子を開発することができた」と語った。
  • 毎日経済 チョン・スヌ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-05 17:04:49