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韓国脳研究所、音声チック障害発症の原因を究明

「Neuron」誌か掲載…脳手術治療の道開く 

    韓国脳研究院の研究チームが側坐核(Nucleus accumbens)を中心とした大脳辺縁系の異常が音声チックを引き起こすという事実を究明した。今後、音声チックを治すことができる新薬などの開発に役立つものと思われる。

    子ども10人のうち1人の割合で現れるチック障害は、特別な理由なしに、自分も知らないうちに顔や首、肩、胴などの身体の一部を非常に迅速に繰り返し動かしたり(運動チック)、奇妙な音を出すこと(音声チック)を言う。

    ほとんどが大人になると自然に治癒されるが、チック患者のうち、ごく少数(18歳未満の青少年のうち0.1~1%)は1年以上症状が持続する「トゥレット症候群」が現れることもある。

    私たちの脳の基底核と視床は、脳で発生した信号を調節して不必要な情報をろ過する。トゥレット症候群の患者は、神経伝達物質(GABA)が情報をろ過することができず、チック症状を見せるようになる。

    韓国脳研究のケビン・マッケルン(Kevin McCairn)責任研究員(写真)は、人間と最も近い霊長類であるサルを利用したチックモデルを作った。研究チームは、霊長類モデルの実験を介して脳で気分や感情調節を担当する側坐核を中心とした辺縁系に異常が発生した場合、音声チックが発生するという事実を明らかにした。

    研究成果は21日、神経科学分野の国際学術誌『Neuron』に掲載された。マッケルン責任研究員は、「霊長類モデルを使用して音声チックの原因を分析しただけに、治療法の開発に役立つだろう」とし「今回の研究を通じて新薬を活用した治療法の開発の道も開くことができる」と述べた。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-21 02:01:04