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AI音声認識外国語教育プログラムの開発者G&Netのキム・ドンホン社長

英語のアクセント・中国語の声調を思う存分学習してください 

    「こんにちは。G&Net音声案内ヘルパーグディです。誰をお探しですか」

    「キム・ドンホン社長をお願いします」

    「接続いたします」

    企業の代表番号に電話をかけると、概ねARSが応対する。案内フレーズが終わるまで待つことが退屈なのはもちろん、メッセージを聞く途中にボタンを探して押すのも面倒だ。しかし、G&Netは違う。音声案内ヘルパーのコメントを聞いた後、音声で答えれば十分だ。誤差なしに希望する従業員にすぐに接続してくれる。

    「チャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)の配達はできるか」といたずらをした。すると「ここは中国料理店ではありません。近くの中国料理店をお探ししましょうか」という答えが返ってきた。人工知能(AI)型音声認識サービスを開発したG&Netのキム・ドンホン社長(59)は、「ARSは、1980年代の中・後半技術だが企業がまだ使用している」とし「音声知能に人工知能技術を加味すれば、応用分野が広がる」と話した。

    「既存の音声案内サービスは音声を認識した後、データベースの倉庫に入って情報を検索してくる方式だ。人工知能は、最初からコンピュータにすべてのデータを入れておき反応するように訓練させる。データベースをいじくり回す必要がないため、はるかに速い速度で作業できる」

    キム社長は、国内の音声認識の先頭走者と言っても過言ではない。ソウル大学数学科を卒業した彼は、1984年に韓国IBMに入社して20年近く音声認識を研究した。

    「当時、IBMは音声認識市場が大きくなると予想して技術開発に邁進した。米国と日本などを行き来しながら、音声認識を深く研究した。のちにIBMが音声認識事業から手を引いた後、私もIBMを出て創業した」

    2000年にG&Netを創業して以来、さまざまなプロジェクトを成功させた。 2007年にKTF(現 KT)の音声認識ARS構築作業を進行した。南部ターミナル、釜山市庁音声認識システムもキム社長が引き受けた。昨年、金融監督院がボイスフィッシング詐欺団の音声を分析し、「あいつの声」という名前で公開している。これに対する技術サポート作業をした人も、キム社長だ。

    彼は最近、音声認識を応用した英語と中国語教育プログラムを出して注目されている。学習者が勉強したい単語を入力すると、自動でネイティブの発音が生成される。これにより、学習者が発音するとネイティブの発音にどれだけ近いか、正確に意思疎通ができたのかを細かく分析してくれる。キム社長が「マシンラーニング」という人工知能アルゴリズムを利用して開発したプログラムで、現在、外国語教育機関YBMと一部の中・高等学校でテスト中だ。

    「すべての外国語がそうだが、英語と中国語は発音が非常に重要だ。英語はイントネーションがあり、中国語は声調があるためだ。発音を間違えると意思疎通が完全に食い違うため、最初から音で学ばなければならない」彼は、「音声認識技術はまだ道のりが長い」とし「自律走行のための自動車音声認識から各種モノのインターネットまで音声認識技術がさらに発展しなければならない」と伝えた。
  • 毎日経済 ミョン・スヨン記者 / 写真=リュ・ジュンヒ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-05 01:53:32