記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
テクノロジー > IT・科学

アルトンスポーツが自転車のモノのインターネット技術に着目

  • 自転車専門企業アルトンスポーツ(Altonsports)がハンディソフト(Handysoft)と協業して、業界初のモノのインターネット(IoT)ワンストップ管理システムの構築に乗り出した。大企業と通信社が参加せず、中堅企業が力を合わせてIoTサービスに本格的に乗り出したのは異例のことだ。

    アルトンスポーツの関係者は最近、毎日経済新聞記者に「昨年、IT企業イノックス(innox)がアルトンスポーツを合併して以来、革新的な自転車開発に力を入れているが、その最初がIoT自転車だ」とし、「自転車にBluetoothセンサーを搭載し、ネットワーク連係網を構築することにより、自転車の位置をリアルタイムで把握することが可能だ」と説明した。アルトンスポーツは、早ければ今年末にIoT自転車の商用化に乗り出す予定だ。ハンディソフトは今後、サービスのメンテナンスをして年間運営費を受ける予定だ。

    アルトンスポーツのIoTワンストップ管理システムを利用すれば、体系的な自転車の生産・販売の履歴管理が可能となる。現在、全国の自転車販売店は、しっかりとした販売・在庫管理システムを構築できず、どの製品が最も人気が高く、どの製品は人気がなく在庫として残るのかをきちんと把握できない。その結果、人気商品について使用者の需要に迅速に対応できず、不人気商品の在庫はたまるという問題が生じた。

    しかし、自転車にBluetoothセンサーを搭載した後、販売推移を記録・分析するシステムを導入すれば、体系的な販売・在庫管理が可能となる。ハンディソフトの関係者は、「自転車販売店が全国に数千店舗あるため、従来にはどの製品がよく売れるかも正しく把握するのが大変だったが、IoTワンストップ管理システムを導入すれば、最適な生産・販売モデルの構築が可能となる」と明らかにした。

    自転車が故障した時、購入者が便利に修理を依頼できようになることも利点だ。自転車の場合、通常1年間の無償メンテナンスサービスをサポートするが、この期間中に引っ越しして自転車が故障した場合、近くの販売店で自転車の修理サービスを受けられない場合がほとんどだった。自転車を購入した履歴を適切に管理するシステムがなかったためだ。この場合、不便でも最初に自転車を購入した販売店に行って、無償修理を受けたり、近くの販売店で有償修理を受ける不便さを甘受しなければいけなかった。しかし、IoTワンストップ管理システムを導入すれば、他の販売店で購入した自転車でも購入履歴が残っているため、近くの販売店で自転車の修理を受けれるようになる。

    自転車の盗難紛失警告も可能となる。アルトンスポーツ関係者は「IoT自転車は、ネットワーク連係網を通して自転車の位置を把握し、駐車時に停止している自転車が動けば、動きを感知して使用者に盗難防止アラーム機能を提供する」と説明した。

    アルトンスポーツは始めにIoTワンストップ管理システムを導入する際に、通信社と協業しようとしたが、設置費用とメンテナンス運営費が非常に高く、また別途の通信費まで支払う必要があり、代案を探していた時に、ハンディソフトと手を取り合った。ハンディソフトの関係者は、「大型通信事業者が入るには規模ガあまりにも小さい分野の場合、ハンディソフトのような中堅IoT企業が十分な競争力を確保できる」とし、「今回のアルトンスポーツとの協力事業が、中堅企業のIoTシステム導入に良いロールモデルとなるだろう」と期待した。
  • 毎日経済 キム・ジェグァン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-09 17:10:33