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韓国型デジタルヘルスケアの第一歩

政府-KT-セブランスが手を握りルワンダ遠隔医療 

  • 政府の支援下で、KTとセブランス病院(延世大学Severance病院)が手を取り合い、アフリカ・ルワンダで遠隔医療事業を本格的に推進する。

    朴槿恵(パク・クネ)大統領が心血を注いできた「政府-企業-病院」三位一体の韓国型「グローバル遠隔医療プロジェクト」が、第一歩を踏み出す。今回のルワンダのプロジェクトは、遠隔診療に企業が参加する初の事例だ。指折りのICT(情報通信技術)企業が参加することになり、朴槿恵政府が精魂を込めてきたデジタルヘルスケアの産業化に拍車がかかる見通しだ。

    1日、青瓦台(大統領府)・政府・与党によると、今年6月に韓国の福祉部とルワンダの保健省が、遠隔医療システムの構築を中核とした医療協力了解覚書(MOU)を結んだことに続き、先月21日に韓国のKTとセブランス、ルワンダ・キガリ大学病院(CHUK)間で遠隔医療協約書が電撃締結された。これまで韓国が遠隔医療協約を締結した国は、ペルー、ブラジル、チリ、中国、フィリピン、メキシコなどの6カ国に達するが、すべて医療機関間の協約にとどまった。一方、ルワンダのプロジェクトには、ICT企業であるKTが参加し、本格的な最先端遠隔診療システムを構築することになった。

    関係者はこの日、「病院間に限定されていた既存の協力体系は、遠隔診療の核心要素である円滑な有無線通信網の確保を担保できず、不安要因を抱えていた」とし、「ICT企業の参加で本当の意味のグローバル遠隔診療協力システムを構築するようになった」と明らかにした。彼は、「政府と企業、病院が一緒に参加するモデルを、韓国型遠隔医療システムとして積極的に拡大していく計画だ」とし、「医療環境が非常に劣悪なルワンダの遠隔医療プロジェクトが、その出発点になるだろう」と付け加えた。

    ルワンダは、マラリア、エイズなどのさまざまな病気データをたくさん蓄積していることが知られ、今回の協力が関連疾患についての対応能力を育てることにも、大きく寄与するものと予想される。ルワンダの遠隔診療は、来年から試験サービスの形で開始される。

    協約締結により、KTはルワンダ・キガリ大学病院と韓国セブランス病院に、遠隔診療のためのITネットワークと疾病情報伝送システムなどの関連機器、デジタル診断機器などを構築することになる。KTが2つの医療機関に、いわゆる「遠隔医療網と設備」の構築を完了させれば、セブランス医療陣がルワンダの患者を対象に韓国で遠隔診療に乗り出す。KTはファン・チャンギュ社長が直接このプロジェクトを陣頭指揮し、現地のITインフラストラクチャの構築に全力を注いだことが分かった。
  • 毎日経済 ナム・ギヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-01 17:47:02