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IBM人工知能「ワトソン」の国内デビューは「銀行コールセンター」

    • < IBMの人工知能ワトソン >


    23日、IBMとSK C&Cによると、IBMの人工知能(AI)ワトソンが来年初め、国内で初めて開始するサービスが「銀行コールセンター」に暫定決定した。このため、年内に韓国語バージョンのチャットロボット(チャットボット)と音声認識機能までを完成する予定だ。SK C&Cの関係者は、「市中銀行対象に事業説明を進行中だが、反応が良い」とし、「銀行を皮切りに医療と法律・製造業などの他の分野でコールセンターを拡大するだろう」と伝えた。

    「ワトソンコールセンター」は、AI単独で運営されず、カウンセラーを補助する方式で作動する。カウンセラーが顧客と通話する内容をAIが自動的に認識し、必要な情報を探してモニターに表示する。カウンセラーは、モニターに表示された情報のうち、必​​要な部分だけを探して顧客に知らせるようになる。これにより、相談内容の正確度を向上させ、カウンセラーの業務効率も大幅に向上させられる。

    SKC&Cのデジタル・金融事業部門長のイ・ギヨル氏は、「ワトソンはサービス初期には、相談補助の役割をするが、時間が経って音声認識のためのビッグデータが蓄積されれば、実際にカウンセラーの役割を代替することになるだろう」と伝えた。

    先立ってIBMとSKC&Cは去る5月、米国・ニューヨークで「ワトソンベースAI事業協力契約」を締結した。ワトソンは、米国IBM本社でSK C&Cと一緒に韓国語を学習中だ。イ部門長は、「ワトソンの韓国語認識精度は、現在96%レベルに達した」とし、「韓国語をまねるレベルを超えて、実生活で会話が可能な程度になった」と伝えた。SKC&Cはワトソンの韓国語サービスを「エイブリル(Aibril)」と命名して、さまざまなビジネスモデルを開発中だ。

    ワトソンが国内初のサービスでコールセンターを指したのは、市場の拡張性のためだ。国内でコールセンターは、移動通信社からクレジットカード会社・金融機関・流通業者・病院・各種メーカーなどで活用されており、約10兆ウォン台の市場を形成している。AI事業者の立場から「銀行コールセンター」は、市場規模は大きいが医療・法律分野より専門性・危険度は低く、参入障壁が低いということが魅力的だ。
  • 毎日経済 オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-23 16:51:55