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サムスン電子、業界初で10ナノを量産…半導体の最先端工程のリーダーシップを証明

来年初め、Galaxy S8に搭載予定 

  • サムスン電子が、回路線間の間隔が10ナノメートルに過ぎないシステム半導体の量産を開始した。1ナノは10億分の1メートルを表す単位で、10ナノは髪の毛の1万分の1の太さに相当する。サムスン電子は昨年1月、モバイル・アプリケーション・プロセッサ(AP)で、業界初の14ナノプロセスの量産を開始したのに続き、全体のシステム半導体業界でも1番最初に10ナノプロセスの量産に突入したと17日、明らかにした。事実上、半導体分野で最先端プロセスのリーダーシップを証明したわけだ。

    システム半導体は、メモリ、プロセッサ、ソフトウェアなどの個別半導体を1つに統合して制御・運用する半導体をいう。コンピュータの中央処理装置(CPU)も一種のシステム半導体で、電子製品における頭脳の役割をする核心部品だ。現在、Galaxy S7をはじめとする最新の情報技術(IT)機器に入ったシステム半導体は、14ナノプロセスで生産された半導体だ。しかし、10ナノ1世代プロセスは従来の14ナノよりも速度が27%ほど高速で、消費電力は40%も減る。ウェハあたりのチップ生産量も30%増える。サムスン電子が来年初めに発売するGalaxy S8は、世界初の10ナノ半導体を搭載した製品になる見込みだ。

    サムスン電子は、10ナノ1世代(10LPE)プロセスの量産を皮切りに、性能を向上させた2世代(10LPP)プロセスを2017年の量産を目指して開発中だ。2世代以降も継続的な性能改善と派生プロセスの拡大を通じて、10ナノプロセスを長期間活用する計画だ。

    今回の量産がもつ意味は、何よりもサムスン電子がシステム半導体でも競合他社よりも優れた技術力を保有したという点を見せたということだ。

    90ナノと45ナノでサムスン電子に比べて1年ずつリードしていた台湾TSMCは、28ナノプロセスからサムスン電子に遅れをとり始めた。10ナノプロセスもやはり、台湾TSMCは来年になってこそ量産が可能だと専門家は見ている。

    サムスン電子の10ナノプロセスが適用された製品は、来年初めに発売されるGalaxy S8への搭載を皮切りに、さまざまな製品に拡大される予定だ。
  • 毎日経済 ユン・ジンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-17 17:23:50