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テクノロジー > 健康・医学

音のない失明「緑内障」…糖尿・高血圧であるなら早期検診・管理する必要あり

  • 糖尿病の診断を受けた後、必ず精密検査を介して発病の有無を確認しなければならない眼疾患がある。緑内障だ。緑内障は、目で受け入れた光を脳に伝達する視神経に異常が生じ、視野がどんどん狭くなる疾患だ。重症に発展すると瞳が白く変わって緑色を帯び、最終的には失明する。

    緑内障の有病率は約3~4%で、国民健康保険公団によると毎年患者数が増えている。緑内障で診療を受けた患者が、2010年から2015年の間で約73%も増加した。緑内障発生の可能性が高く、定期的に診療を受ける人々を推定すると、10人のうち1人の割合だと言われるため、緑内障は周辺で一般的に見られる疾患だということが分かる。

    順天郷大学富川病院のパク・ガヒ眼科教授は、「最近はレーシックやラセックなどの手術を行うことで、比較的若い年齢で早く緑内障を発見する割合が高くなった。そのため有病率も徐々に増加しているものとみられる」と説明した。

    高血圧や糖尿病、高度近視があるほど、緑内障が起こる危険性が大きくなる。家族歴も影響を与える。パク教授は、「糖尿病と緑内障の関連性については、多くの研究を通じて明らかになったことがある。糖尿病を患う人の緑内障発生の可能性が、そうでない人に比べて約1.5倍高いことが分かった」と伝えた。

    緑内障を治療する方法は、薬物治療、レーザー治療、手術治療がある。3つすべてが目の眼圧を下げ、これ以上視神経の損傷が進行されることを防ぐことが重要なカギだ。

    薬物治療は、点眼剤や飲み薬の処を受けることだ。点眼剤の使用で目に異物感を感じる可能性があり、長期間使用すると、目の周りの皮膚が色素沈着になることもあるという欠点がある。レーザー治療は、房水(目の中で作られる水)が目の中で循環する通路にレーザーを打ち、その道を広げる方法だ。合併症や副作用が少なく、薬物治療の補助治療や手術前の段階で使用される。手術治療は、最初から穴を開けて新しい通路を作ることだ。

    教授は、「眼圧を適正な水準に落とすことを成功だと見た時、手術治療の成功率は通常70%程度だ。手術をしてもあまり眼圧が落ちなかったり、あるいはあまりにも落ちることもある」と伝えた。「緑内障は、症状をよく感じられず、音のない失明といわれたりもする病気だ。目の中心ではなく、周辺部の視野から問題が生じるため気づかず、一歩遅れて症状を感じる頃に末期である患者をたくさん見る。40代以降に少しでも前が白っぽかったりピントが合わない症状があれば、正確に目の検診を受けて見る方が良い」というパク教授の助言だ。
  • 毎日経済 ソ・ウンネ記者 / 写真=ユン・グァンシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-02-27 09:34:01