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春になると増える肌のかゆみの原因と予防法…かいてはダメ、保湿を徹底して

  • 最近、肌のかゆみを訴える人々がずいぶんと多くなった。かゆいところをうっかりかいてしまうと、ますますかゆくなり、かき続けて傷になってしまう場合も多い。

    専門家は昼夜の温度差が激しく、空気中の花粉、粒子状物質、黄砂などが多い春先は、かゆみが誘発されやすい時期だと説明する。

    ソ・ソンジュン中央大病院皮膚科教授は「最近のような天候には、私たちの体のかゆみを誘発するヒスタミン、セロトニンなどの神経伝達物質が過剰分泌される。また重金属、汚染物質である粒子状物質にさらされると、体にアレルギー反応が起きて、かゆみが発生することがある」と明らかにした。

    一般的に人の肌の毛穴のサイズは0.02~0.05ミリ。一方、粒子状物質は10マイクロメートル、微小粒子状物質は2.5マイクロメートルと、毛穴の中に容易に浸透する。また、過度のストレスや、精神的な緊張が続くとかゆみが悪化する。特に、加齢とともに皮膚の表面の皮脂分泌が減少して角質層の水分含有量も少なくなると、粒子状物質や黄砂による皮膚のかゆみに脆弱になる。その他の2次的な疾患により、体にかゆみが発生することもある。ソ教授は「貧血、糖尿病、慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、甲状腺低下症がある時もかゆみを感じる。早い好転が訪れず、長くびくなら、他の疾患を疑う必要がある」と伝えた。

    かゆみが主に現れる部位は、頭皮やすね、太ももの内側、側面などだ。初期には大きな問題にはならないと考えがちだが、ひどくなると生活の質を大幅に落とすだけでなく、他の病気につながる可能性があるため、積極的な予防と初期管理が重要だ。

    かゆみが生じたときは絶対に触れずに、また傷を作ってもいけない。一度かき始めると、さらにかゆくなる悪循環が繰り返される。

    ソ教授は「かき続けると皮膚が厚くなって荒れ、細菌に感染して、別の感染性の皮膚疾患が広がる危険がある。また、そこで発生した粘液がアレルギー反応を起こし、普段はかゆくなかった他の場所もかゆくなる可能性がある」と警告した。

    かゆみを予防する方法は皮膚が乾燥しなように気をつけることだ。だからといって頻繁にお風呂に入ったり、熱すぎるお湯でシャワーすることはよくない。アカをこすることは避けて、シャワーやお風呂の後は2~3分以内に保湿剤をよくなじませなければならない。できるだけ柔らかい綿素材でできた服を着たほうが汗がよく吸収され、熱伝導率が良く、体の適切な温度を維持することに有効だ。

    体は涼しく保たなくてはいけない。暑くて汗が出たり皮膚の血管が拡張されると、そのようにして拡張された血管に乗ってかゆみ誘発物質が多く出てくる可能性があるからだ。カフェインが入った飲み物、お酒、コーラなどは控えた方がよい。このような基本的な対処方法でもかゆみが緩和されず、ひどくなる場合には薬の処方を受けなくてはいけない。基本的には抗ヒスタミン薬を飲んだり、塗るステロイド剤、あるいは食べるステロイド薬を処方されることもある。

    ただし、薬の服用は専門家との相談を経なければならない。ソ教授は「ステロイドは乱用すると副作用を伴うため、塗る方法をよく理解しなければならない。薬によって強度や種類が異なっている。どの強さの薬をどの程度の期間、どのように使用するかは、年齢や肌の部位によって異なるため、病院を訪れて診断してもらい処方を受けなくてはいけない」と助言した。
  • 毎経エコノミー ソ・ウンネ記者 | 入力 2017-03-27 09:43:24