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テクノロジー > 健康・医学

がんの完治を超えて「生活の質」までケアする

  • 最近、がんの生存率が70%を超えるなど、もはやがんは「かかると無条件に死ぬ病気」ではないという認識が広がっている中で、がん発症前の生活に戻るために「生活の質向上クリニック」を訪れるがん患者が大幅に増えている。

    ソウル峨山病院のがん病院が最近、がんストレスクリニック、生涯健康クリニックなど、「生活の質向上クリニック」で診療を受けた患者の数を分析した結果、ここ7年間で患者数が約7倍増加し、昨年1年だけで約1万7000人がクリニックを訪れたことが分かった。また、生活の質向上クリニックを訪れた患者の中でも、がんの再発と転移を防ぐ予防目的を超えて、ストレス、睡眠障害、がん性の痛みなど、より細分化された診療所を訪れて、積極的に生活の質を管理する患者が大きく増えていることが確認された。

    現在、韓国でがんの診断を受けて治療中、またはがんを克服して生存している、いわゆる「がん経験者」が146万人に達するだけに、安定した管理により、がんの再発と転移を予防し、がん発症前の健康的な生活に復帰するための患者たちの訪問が「生活の質向上クリニック」へと続いている。

    今回の分析結果、2010年には2400人余りが生活の質向上クリニックを訪れ、その後は年平均38%の増加を見せていたが、2016年には1万7000人が生活の質向上クリニックを訪問した。また、2010年には生活の質向上クリニックの患者の90%が生涯健康クリニックに集中していたが、2016年には全体の患者の65%が生涯健康クリニックを、残りの35%がストレス、睡眠障害、痛み、リハビリ関連のクリニックを訪れた。

    生活の質向上に対する患者の認識が高まるにつれ、最も基本的な再発・転移の予防目的を超えて、ストレス、睡眠障害、がん性の痛みなど、より多様な生活の質管理のためのクリニックを訪れる患者の割合も大幅に増加した。特に精神的健康関連のクリニックは、2010年にオープンし、当時は276人だったが、7年経った現在は年間3041人と、11倍増加した。

    ソウル峨山病院のがん病院は、今回新たにオープンした緩和医療クリニックをはじめ、がん生涯健康クリニック、がんストレスクリニック、がん睡眠障害クリニック、がんリハビリテーションクリニック、がん慢性疾患クリニック、がん性の痛みクリニック、がん患者傷管理クリニックまで、合計8つの生活の質向上クリニックを運営している。

    ソウル峨山病院がん統合医療センターのイム・ソクビョン責任教授(大腸肛門外科教授)は、「がん以前の生活に戻るために、生活の質向上クリニックを訪れる患者が急増すると同時に、より多様なクリニックに対する患者のニーズも増している」としながら「このような患者の声に耳を傾け、がんストレス、リハビリ、生涯健康クリニックを拡大し、治療時期を逃したがん患者のための緩和医療クリニックも新たに開設するなど、完治を超えて患者の生活の質まで抱くことができようにさらに努力する」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン 医療専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-10 13:51:50