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テクノロジー > 健康・医学

セルトリオン社「レムシマ」米国市場に定着

    • < ソ・ジョンジン会長 >

    セルトリオン(Celltrion)社の開発したバイオシミラー「Remsima(レムシマ)」は第1四半期、米国で売上げ1700万ドル(約192億ウォン)を上げて成功裏に市場に定着した。レムシマの欧州と米国での流通を担当するファイザー社の第1四半期業績発表によると、昨年11月から米国市場で販売を開始したレムシマは、直前の四半期比で300%以上増加した1700万ドルの売上げを上げた。昨年の第4四半期の売上げは400万ドル(約45億ウォン)だった。レムシマはリウマチ性関節炎などの自己免疫疾患に使われる「レミケード(Remicade )」のバイオ後続品で、米国では「インフレクトラ(Inflectra)」という製品名で販売されている。

    「レムシマ効果」でグローバル製薬会社の第1四半期の売上げも明暗が分かれた。去る2日(現地時間)、ファイザー社とメルク社が公開した第1四半期の業績を分析した結果、レムシマは流通パートナーであるファイザーのバイオシミラーの売上げ実績を引き上げて、オリジナル医薬品の欧州流通会社メルクの売上げ減少にも影響を及ぼしたことが分かった。ファイザーの今年第1四半期のバイオシミラー部門の売上高は1億500万ドル(約1187億ウォン)で、このうちレムシマの販売で収めた売上高は7800万ドル(約882億ウォン)だった。

    特に抗がん剤分野を除外したファイザーの主力事業のほとんどが不振の中で、レムシマが親孝行役を果たした。ファイザーは売上げ実績報告書で、「レムシマ(インフレクトラ)が主導したバイオシミラー部門は62%成長した」と、業績ハイライトとして紹介した。また、「レムシマはヨーロッパで市場シェア41%に達しており、米国市場でも期待した方向に進んでいる」と発表した。

    一方、オリジナル製品であるレミケードの欧州流通を担当するメルクの売上高は大幅に減少した。第1四半期のメルク製レミケードの売上高は2億2900万ドル(約2589億ウォン)で、昨年第1四半期の3億4900万ドル(約3947億ウォン)に比べて34%も減少した。 2015年の5億100万ドル(約5666億ウォン)に比べて54%減少したもので、メルクは「ヨーロッパでのバイオシミラーとの継続的な競争によって売上げが減少した」と事由を明らかにした。
  • 毎日経済 シン・チャノク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-05-04 19:38:19