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夏を迎えたダイエット、失敗要因は食物依存症？
- 夏を迎え、ダイエットに突入する人が増えている。ヨガ、ジム、ワンフードダイエットなど、様々な方法でダイエットを試みる。
しかしこのような努力にも関わらず、調節できない食欲のためにダイエットにいつも失敗する場合がある。
お腹がいっぱいになってもついつい食べたくなる菓子、アイスクリーム、チョコレートのような間食、そしてチキン、ピザ、ハンバーガーのような高カロリーの食品を口から離すことができず毎回ダイエットに失敗するのであれば、いちど食物依存症ではないか疑う必要がある。
食物依存症は、私たちがよく知っているアルコール依存症やニコチン依存症のように「食物」に中毒になる現象をいう。満腹になるまで食べ物を食べたにも関わらず継続して食べたいという欲求が起き、食物に対する耽溺が大きくなって過剰な量を摂取しようとするものだ。実際に甘い食物やしょっぱくて脂っこい食べ物は、快感中枢を刺激してセロトニンを分泌させる。それゆえ憂鬱になったりつらくて苛立つことが発生した場合、そのような気分から逃れるために高脂肪・高カロリーの食品を暴食して簡単に食物依存症に陥ってしまう。
高麗大九老病院家庭医学科のキム・ソンミ教授は「ダイエット、職場生活、人間関係などにより過度なストレスや不安、焦燥感を経験すると神経伝達物質であるセロトニンの濃度が低くなるのだが、これを高めるために高脂肪、高カロリー、高塩分の食べ物を摂取しようとする」とし「しかしこのような効果は非常に一時的なものですぐに再び憂鬱になり、また他の暴食を呼び起こして肥満や摂食障害を引き起こす可能性があるため注意が必要だ」と強調した。
食物依存症を治療するには、認識の転換が優先されなければならない。
単に食べ物を調節できないことは自身の意志が弱いためではなく、医学的な問題であるということを一次的に認識し、専門医の治療を受けなければならない。
酒や薬物依存症のように医師の相談が必要で、目の前の誘惑に勝つ行動療法が必要だ。献立日記を書き、自身を振り返ることも有用だ。
キム・ソンミ教授は「食物依存症から抜け出すためには、高カロリー、高脂肪食品を徐々に減らしていく努力が必要だ」とし「精製された砂糖や炭水化物、ナトリウム含有量が高い食品を摂取するよりも、果物や野菜、鶏の胸肉、豆腐、魚など良質のセルロースとタンパク質を摂取し、セロトニンの活動を誘導しながら食べる量を徐々に減らしていくのが効果的だ」と助言した。特に過度なダイエット強迫によって暴食後に嘔吐をしたり過度な運動をしなければ心が落ち着かないのであれば、食物依存症の治療が必要になる。食物中毒を治療しなければ体重を正常に維持することが困難になり、反復的なダイエットと薬物の服用などにより健康上の問題を引き起こす可能性があるためだ。
食物依存症の治療は、正しい食習慣を身に着けて体重に対する過度な執着を緩和させる努力が先行される必要がある。ストレスや感情的困難を食品の摂取で解消しようとする習慣を変えなければならない。
食品で得ることができる感情的補償には限界があることを認識する必要がある。またストレスや緊張を弛緩させるために努力し、1日7時間の十分な睡眠習慣を身につけるようにする。
もしもこのような努力にも関わらず1人だけの意志では治療が困難な場合、病院を訪れて薬物処方を受けることも有用だ。また、憂鬱症や対人関係の問題、無気力症がひどい場合には精神健康医学科の治療も並行する必要がある。 - 毎日経済 イビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-01 10:00:02
