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口中の細菌が誘発する口腔疾患の予防法は…歯磨きは水気なく、定期スケーリングが必須

    • < 口腔疾患は予防が何よりも重要だ。定期的に病院に訪れて検診と歯石除去(スケーリング)を受けるのが望ましい。写真はソウル大歯科大学院のキム・ソンテ教授が患者の口腔状態を検診する様子。 >



    人間が生まれながら与えられる絶対使命、まさに「食べて生きること」だ。口腔疾患はここに直接的な打撃を与える。しかし口の中の健康管理は、その重要性に比べて「面倒」という理由でなおざりにされているのが現実だ。口腔疾患は、栄養摂取機能の低下はもちろん、放置した場合は糖尿病や認知症のような深刻な病気を誘発する可能性もあるため注意が必要だ。

    代表的な口腔疾患には「口内炎」「歯肉炎」などがある。口内炎は、細菌・カビ・ウイルスによる感染で歯茎・舌・唇の中などの口腔粘膜に生じる炎症性疾患をいう。口の中が真っ白にただれたり、へこんでしまうのが主な症状だ。疲労やストレス、免疫力の低下で発生する「再発性アフター性口内炎」とウイルスによって感染・伝染される「ヘルペス性口内炎」に大きく分けられる。

    口内炎の症状は通常自然に緩和される。しかし痛みが長い時間続いたり同じ場所に炎症が繰り返し発症する時は、意外に深刻な病気である確率もあるだけに病院に訪れるのが望ましい。ソウル大歯科大学院のキム・ソンテ教授は「一般的な口内炎は7日で自然治癒される。病院でも治療よりは痛みを緩和する措置をとる。しかし症状が続く場合は口腔癌や失明を誘発するベーチェット病である可能性も排除できないため、来院を通じた検査が必要だ」と説明した。

    口内炎よりさらに致命的なのは歯周炎だ。

    歯周炎は簡単に言うと、歯茎に炎症が起こる病気だ。歯周炎の初期段階である歯肉炎は、炎症部位が外側の歯茎に限定される。この時期には歯茎が腫れて赤くなり、歯磨きをするときに血が出る。歯周炎は歯と歯茎の間の奥にまで炎症が広がった場合をいう。歯茎が沈んで歯と歯の間が深刻に開き、歯茎の骨まで破壊される。キム教授は「歯肉炎は原状回復が可能だが、歯周炎に達すると破壊された組織の再生が難しいため、何よりも予防が重要だ。また、放置した場合は炎症の媒介物質が血流に乗って全身を巡りながら早産・肥満・心血管疾患・勃起不全・糖尿病・認知症などを引き起こす可能性があるという研究結果もある」と強調した。

    口腔疾患を予防するためには病気の根本的な原因である細菌から除去しなければならない。特に口の中の細菌の温床地である歯石を除去するのが重要だ。歯石が生じてからあまり経っていないのならば、歯磨きだけでも除去が十分に可能だ。歯磨きは回数ではなく方法が重要で、歯ブラシに水をつけずに乾燥した状態で磨く必要がある。歯磨き粉が希釈されて効果が減少してしまうためだ。歯磨きの方法としては、歯茎と歯の間の境界部分から縦方向に擦り出す方法が推奨される。上の歯は上から下に、下の歯は下から上の方向にブラッシングするのが効果的だ。歯磨きの周期は、食後を含めて就寝前までに1日4回が適当だ。

    歯石を直接除去する「スケーリング」を定期的に受けることも必要だ。

    一般人は6か月に1回、ふだん歯茎の健康が良くない人は3か月に1度受けるのが適切だ。これまで障害と見られていた費用の問題もある程度解決された。2014年から満20歳以上の成人は、1年間に1回健康保険の適用(本人負担金1万6000ウォン)を受けることができるようになった。また1年の更新日が毎年6月30日であるため、これまでスケーリングを受けなかった人であれば6月以内に病院を訪れる方が負担を減らすことができる。
  • 毎経エコノミー ナ・コンウン記者 / 写真=チェ・ヨンジェ記者 | 入力 2017-06-19 09:10:37