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極地研究所、韓半島に吹いている寒波の原因究明

ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)掲載 

  • 昨年の冬の寒波は唯一ひどかった。1月の全国の平均最低気温は零下11.1度で、平均(零下5.3度)より5.8度低く、これは気象観測が始まった1973年以後、最も低い気温として記録された。この期間、全国の平均気温も零下5.8度で平年(零下0.7度)より5.1度低かった。韓国の研究チームが主導した国際共同研究チームが韓半島に吹いている寒波の原因を見つけた。

    極地研究所の極地気候研究変化のキム・ソンジュン研究部長とソウル大学、ポステック、米国アラスカ大学など、国際共同研究研究チームは、北極の海氷の減少が上空の巨大な渦の強度を弱め、冬の韓半島に冷たい空気が押されて降りてきて、頻繁な寒波と大雪が起きていると明らかにした。研究結果は、ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)2日付に掲載された。

    北極と南極上空には、海抜2万mまで巨大な空気の渦が存在している。冷たい空気は回転する性質をもっているためだ。しかし、氷河が溶け、この渦に異常が発生し始めた。また、夏の高くなった気温で多くの氷河が溶けて海水の量が増加したが、冬の空気の温度よりも高い海水で熱が発生することになる。研究に参加した極地研究所の極地気候研究変化研究部のキム・ベクミン先任研究員は、「まるでお風呂の熱湯で湯気が発生するのと同じ原理」とし、「このようにして発生した熱が大気に向かってバランスが崩れることになる」と述べた。

    結局、渦の力が弱くなって、中に閉じ込められていた北極の冷たい空気が東アジア方向に降りてきていることが分かった。キム・ソンジュン研究部長は「これが最近東アジア地域に頻繁な寒波と大雪が現れている理由」とし、「地球温暖化による北極温暖化増幅の影響が北極にとどまらず、我々が住んでいる中緯度地域にまで大きな影響を与えることがあることを見つけた」と述べた。今後、研究陣はノルウェー極地研究所と協力して、解氷減少によるノルウェー近海の観測研究を開始する計画だ。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-09-03 00:01:01