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現代自動車、中東に水素自動車市場を拡大

サウジアラビアに水素自動車を輸出 

    • 現代自動車製乗用FCEV「NEXO(ネクソ)」写真提供=現代自動車


    現代自動車はサウジアラビアに水素インフラ実証事業のための「水素燃料電池車(FCEV)」を初めて輸出する。欧州に続いて中東に水素自動車の輸出の扉を開いたもので、現代自動車はサウジアラビア国営石油会社のアラムコとともに、中東での水素エネルギー事業に本格的に乗り出す計画だ。

    • 水素バス「ELEC CITY(エレキシティ)」FCEV写真提供=現代自動車


    現代自動車は28日、蔚山港から乗用FCEVの「NEXO(ネクソ)」2台と水素バス「ELEC CITY(エレキシティ)」FCEV2台の計4台を去る27日にサウジアラビアへ送ったと明らかにした。これらの水素自動車はアラムコに引き渡す予定だ。サウジアラムコ(Saudi Aramco)はサウジアラビアで、水素インフラ構築のための実証事業と水素自動車の試験運行に乗り出す計画だ。現代自動車の関係者は、「今回の輸出は量は少ないが、産油地域である中東に石油ではなく水素をエネルギー源とする親環境車(環境にやさしい車)を初めて輸出したという意味がある」と強調した。

    今回輸出される水素電気バス「エレキシティFCEV」は全長10995㎜と全幅2490㎜そして全高3420㎜で、1回充電で約430キロメートルを走行することができる。現代自動車は去る6月に世界初の水素トラック「XCIENT(エクシエント)」の量産に成功し、スイスへの輸出を開始したことがある。現代自動車はスイスとヨーロッパに、2025年までに水素トラック1600台を輸出することにした。

    現代自動車は昨年、サウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の訪韓を契機に、アラムコと水素産業をともに育成するきっかけを得た。鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ首席副会長は昨年の6月25日、アラムコのアミン・ナサール代表取締役(社長)と「水素エネルギーおよび炭素繊維素材の開発協力に関する覚書(MOU)」を締結した。当時、アラムコはMOUを契機に現代自動車の水素自動車をサウジアラビアに導入し、水素エネルギーの分野で将来のビジネスを創出する青写真を描いた。

    アラムコは石油化学工程で生産したナフサを分解して出てくる副生水素を基盤に、水素エネルギーの新事業を夢見る。現在、水素自動車の分野で最も先んじた現代自動車と手を組んだ理由だ。現代自動車はアラムコと手を握ることで、中東に水素自動車市場を拡大する機会を得ると同時に、副生水素の供給基盤も確保することができる。

    現代自動車のチョン・バンソン中東圏本部長は、「世界最大の産油国であるサウジアラビアに水素電気自動車を輸出することになって意味深い」とし、「今後は中東地域での水素電気自動車供給拡大のために多方面で努力する」と述べた。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-09-28 20:40:21