『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』 シーズン2は早くから出ていました。
知らなかったですか？

知らなくてもかまいません。
原作をパロディしたギャグですから。

JTBCのドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』 が16部を最後に放送終了したのは2018年5月19日です。
KBS『ギャグコンサート』でこれをパロディした「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」のコントが幕を上げたのは同年4月29日のことです。言い換えるとドラマが終わる前にパロディが登場したわけです。

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』が、 それだけ人気を集めたという証拠です。

ドラマが終映してから1か月も経たないうちにパロディの「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」も終わりました。
パロディは、きれいだったガールフレンドが3年経って醜いガールフレンド（キム・ナナ）に変わるのがポイントです。
彼氏役のイム・ソンウクは「お姉さん、お願いだから3年前に戻って！」と叫びます。

ドラマやパロディの物語の中心は「綺麗なお姉さん」です。

実際のドラマの視聴率は綺麗なお姉さんであるユン・ジナ役を演じたソン・イェジンが率いたといっても過言ではありません。「21世紀クラシックメロドラマの女王」と呼ばれるソン・イェジンは、このドラマでも魅力を十分に見せました。

ユン・ジナにすっかり心を奪われたキャラクター、デザイナーのソ・ジュニは友達の弟です。

恋人になっていく弟と友人を見つめるソ・ギョンソンはどんな気持ちでしょうか？
このドラマの見どころの中の1つです。

ソ・ジュニに惚れたユン・ジナの入社同期、カン・セヨンが積極的にアピールしますが最初から見込みのなかった1人の恋なので三角関係と呼ばれるほどでもありません。

それで友人と弟のラブストーリーを見る女性の心情に関心が集まります。

ユン・ジナとソ・ジュニは生き方が違います。

35歳でコーヒー会社加盟運営チームの代理であるユン・ジナは優れた業務処理能力により職場の上司や加盟店主から信頼されています。会食の席では上司たちの機嫌を取る姿を見せたりもします。俗物根性の強い母親の下で押されて買ったせいで問題が生じれば適当にやり過ごしてきたので会社でも頭の痛いことは避ける方を選んだのです。

ソ・ジュニは姉と2人で必死な思いで一日一日を過ごしました。
ソ・ジュニが大学受験をした後、病弱だった母が亡くなり姉弟は父に捨てられます。姉は弟の面倒を見て弟に素敵な女性と結ばれることを夢見ます。

ところが、よりによってその相手が自分の親友だとは…。

それでも学生時代からかけがえのない親友だったので弟の嫁と小姑という新しい関係が続いていくでしょう。

ドラマは回を重ねるごとにつまらなくなります。ユン・ジナがお母さんのしつこさに耐え切れず、ソ・ジュニに内緒でお見合いに出かけるなど、展開する話ももどかしいです。視聴者たちは「面白かったドラマがどうして、こんなにつまらなくなったのかという恨みと現実的な展開」という意見に分かれています。

それでもソン・イェジン出演のおかげでドラマは6.8%の視聴率を記録して終了しました。

今度は問いに対してまともに答える番です。

ドラマを見た方は分かると思いますが、シーズン2はたぶん制作されないでしょう。
そうするには、すでに手後れだからです。
本番を視聴したドラマファンの記憶も薄れてきたはずです。