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  • Q.
    韓国のサイバー歌手について教えてください(6)
  • A.
    ナスカ(Nazka)

    混成グループTGがサイバー歌手 + 実際の女性歌手1人であるのに対しナスカは実際の女性メンバー5人にサイバー歌手1人が加わった6人組ガールグループです。

    サイバー歌手のナスカ以外のメンバーは レイ、ミンギョン、オリ、ジョンヒ、ジユン、上の写真の中でナスカが誰ですかって?分かりません。昔のことなので資料を探すのが難しかったです。

    ナスカは2001年に「Bonaccia」をタイトル曲とした1stアルバムをリリースしてデビューしました。

    本来は女性歌手4人にCG歌手1人を合わせた5人組で構想していましたが、ナスカの声を担当するために起用されたレイがメインボーカルとして合流し6人組になりました。メインボーカルではありますが、ナスカのパートを録音したアルバム作業がほとんど終わった状態で急に合流したためパートが多くはありません。

    急にレイをメインボーカルに迎え入れた理由は当時の技術としてはCGでナスカの振り付けや口パクなど多様なモーションを実現するためにはお金がかかりすぎるからだと言います。

    「Bonaccia」がダンスリズムゲーム「Pump It Up」に収録され、ある程度ファンが出来ました。残念なのは、その時がPUMPの人気が韓国で下火になる頃だったということです。

    PUMPの収録について言及する理由は、ナスカの「Bonaccia」が「Pump It Up」で先行公開されたからです。「Pump It Up」の収録は2000年12月、正式デビューは2001年3月でした。

    グループ名ナスカはペルーのナスカ一帯に描かれた巨大な地上絵から取ったものです。空高く上がってこそ形が分かる巨大な絵。BC300年頃に描かれたという事実を信じがたいほど精巧な幾何学模様、形のはっきりしたクモ、クジラ、サル、ハチドリ、巨人の絵は、人類の文明に疑問符を投げかけるのに十分です。

    ナスカはペルー高原の紋様のように神秘的なコンセプトで活動しました。

    映像ベンチャー企業の(株)ナスカは、ガールグループを立ち上げながらダンスゲーム、インターネット放送、無線インターネットコンテンツ開発など関連事業を発展させる構想を立てていたそうです。

    グループの神秘を付加価値の創出につなげていくというビジネス戦略を立てたわけです。

    • https://www.youtube.com/watch?v=DTcm_Z_Dl3w&t=1s



    タイトル曲「Bonaccia」のRemix Versionです。

    「女優は出演作品で引き受けた役、歌手は歌の題目に従う」という俗説がありますがナスカは結局、2ndアルバムを出すことができず解散してしまいました。

    タイトル曲「Bonaccia」の呪いでしょうか?「Bonaccia」はイタリア語で「死んだように静かな沈黙」という意味で言葉通りメンバーの近況も全く知られず沈黙の中に沈んだ状態です。

    ナスカがデビューした当時は多くのガールグループが活動して、多くのガールグループが1stアルバムだけを出して消えてしまいました。14年という長い歳月を長寿したガールグループのJewelryも紆余曲折の末、2ndアルバムを出して起死回生することができました。

    ナスカがデビュー20年を迎えた2020年、SMが仮想現実アバターを活用したアイドルグループaespaをリリースしナスカが再評価されたこともあります。あまりにも時代をリードしたのでしょうか?