ご飯、パン、ラーメン。
とても平凡な韓国人たちが毎日、食べる食べ物です。

しかし時々ご飯、パン、ラーメンも怪食に変わります。

中に何を入れるかによって、どのように食べるかによって怪食になるということです。

まずはご飯。バターやマーガリン、ケチャップを入れて混ぜて食べるのを見て怪しむ人もいますが、これは大したことではありません。ミントチョコレートアイスクリームをご飯に入れて混ぜて食べる姿を見ると、みんなビックリします。

こんな風においしくモグモグとスンサク（一瞬にして食べ切る）してしまった人がレビューに残した言葉が何か知ってますか？
「田舎者たち、お前たちはこういうの食べたことないだろ？」

ミントチョコレートのアイスクリームまで登場したので、ご飯を混ぜる時に何でも入れられるでしょう。牛乳、コーラ、サイダー、マッコリ、焼酎、ヨーグルト、クリームスープ、スパゲッティ、ジャム…。

このような怪食がたまには製品広報に活用されたりもします。

学校の給食でご飯とクリームスープが一緒に出てくる時、学生たちは面白半分でスープにご飯をかけて食べたりもしましたが、クリームスープメーカーのOTTOGIは、これに注目してご飯にスープをかけて食べたり、のり巻きをつけて食べる広告を出したりもしました。

ポテトチップスがご飯のおかずとして登場したこともあります。「ガスパード」というペンネームを使う漫画家がポテトチップスのCM公募でポテトチップスを積極的に勧めました。ジャガイモがおかずとして馴染みのある食材ですから塩辛いチップスだからといっておかずにならないわけでもないです。

パンは食べ方によって怪食に分類されます。

パンをゴマ油に塩を入れたものにつけて食べたり、食パンに海苔をつけて食べたり、食パンにコチュジャンをつけて食べたり、食パンにキムチをはさんで食べるのが怪食だと言われています。

パンにキムチをはさんで食べるのはアメリカの高官たちが先に紹介した方法です。2000年、北朝鮮のチョ・ミョンロク氏がワシントンを訪れた時のエピソードですが、米国務省の歓迎晩餐会にキムチが置かれたそうです。異国で故郷の味を感じろという配慮だったのでしょう。

しかし、晩餐会に出席した米国務省次官補のスタンレー・ロス氏がキムチをパンに包んでサンドイッチにして食べていたというのです。同席した韓国大使が「そんなに食べたらお腹の具合が悪くなるだろうに」と心配したところ、スタンレー・ロス次官補は「私はこうやって食べるのがおいしい」と答えたと伝えられています。

ご飯が主食の韓国人とは違いパンを主食として食べるアメリカ人がキムチが好きなら、そのように食べることもできると思います。

とにかく、ここからアイデアを得たバーガーメーカーがキムチバーガーという新商品を出したりもしましたが、あまり売れ行きはよくありませんでした。韓国人にはまだ怪食だと思われるようです。

代わりに食パンをラーメンのダシにつけて食べる人が意外と多いです。怪食を作るには、ご飯やパンよりラーメンが一枚上手です。

ラーメンで作ったお菓子に「プショプショ」がありますが、これを茹でて食べる人もいます。本来は中のラーメンを割って食べるように作られた製品なので作るのが簡単ではありませんし茹でた物が麺とは言い難いです。スープの味は？ これは食べてみないと分かりません。

初期の頃は製品袋に「茹でないでください」と書いておいたりもしましたが、してはいけないと言われたら必ずやりたくなる人がいるものです。プルコギ味、ヤンニョムチキン味、バーベキュー味、スイートコーン味、トッポッキ味など、様々なプショプショを煮込んで食べた後、ズボンのボタンをつかんでトイレに直行する人がいます。

ラーメンはお湯で茹でて食べるのが一般的ですが、サイダー、コーラやジュース、焼酎を入れて茹でて食べることもあります。焼酎を入れて茹でると沸騰する過程でアルコールがすべて蒸発してしまうので焼酎ラーメンを食べても酔いませんがが、茹でながら酔うという不祥事が起きることもあります。

カレーやケチャップを加えた「カチャップラーメン」は、食べたことのある人は意外と風味があると舌なめずりをしますが、一般的な口当たりはまだ「あれをどうやって食べるの？」という状態でしょう。

チョコレートを溶かして急速冷却し粉にした後、ラーメンの上にかけて食べる「チョコレートラーメン」もあります。ラーメンに砂糖を注いで食べるのと似ていて少しコクもあるそうです。チョコレートラーメンの中には、茹でたラーメンの麺を湯煎したチョコレートに混ぜて食べる別バージョンもあります。

放送が終了したKBSバラエティ 『男子の資格』で紹介されましたが メンバーたちの反応はこうでした。
「僕たちは口に合わないんじゃない？」

ラーメンで作った怪食の究極な一品は「プンオサマンコラーメン」です。たい焼きのような形のアイスクリーム「プンオサマンコ」を入れて作ったラーメンです。

味はさておきビジュアルから驚愕させます。
どんな形なのでしょう？
実際に作ってみれば、どのような形なのか分かると思いますが、そんな手間を省くために紹介しましょう。

何人か集まっていますが、特にやることもないし退屈ならラーメンでロシアンルーレットゲームをしてみたらどうかと思います。

亡くなった歌手、シン・ヘチョル（申海澈）がラジオ番組で紹介したレシピです。冷蔵庫の中の位置を指定して冷蔵庫を開けて、その位置にある食べ物を全て入れてラーメンを作るのです。ロシアンルーレットゲームは銃弾が6個装填される銃として知られてますので、冷蔵庫の位置も6等分してそれぞれ決められます。

そして自分の決めた位置にある料理を入れてそれぞれラーメンを作りスープまで食べきるのです。ルーレットと同じようにあくまでも運試しなので、ただ漢方薬やミントアイスクリームが入ってないことを望むだけです。