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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    今のご時世に、どうやってロッテの辛格浩総括会長は3番目の夫人を手に入れたのですか?
  • A.
    このような言葉を聞くと、ふとこんな考えが浮かんできます。

    辛格浩(シン・ギョクホ)会長の長女が第三夫人を「お母さん」と呼ぶでしょうか。正しく迎えた夫人なら「お母さん」と呼ぶことが正しくないでしょうか。もちろん、二人の年齢差は大きく離れていますが。

    シン・ギョクホ会長の長女、辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉財団理事長が1942年生まれで、第三夫人として知られているソ・ミギョンさんが1959年生まれですから、娘が母親よりも17歳も年上ということになります。早婚が盛んに行われていた時代なら、シン・ヨンジャ理事長が結婚して子どもを持つころに、ソ・ミギョンさんが生まれていたでしょうから、シン・ヨンジャ理事長がソ・ミギョンさんに対して「お母さん」と近寄ることはちょっと気まずいような気がします。

    だからと言って年齢差だけで第三夫人としての地位や母親としての資格を云々してはいけないでしょう。

    ソ・ミギョンさんは、第1回ミスロッテでした。ミスロッテは、企業が広報手段として開催したモデル大会ではあるものの、イ・ミスク、ウォン・ミギョン、チェ・シラ、イ・ミヨンなどがこの大会を通じてスターとしての第一歩を踏み出したほどの、よく知られたスターの登竜門でした。

    安養芸術高校に在学中だったソ・ミギョンさんは18歳という花の年齢で第1回ミスロッテに選抜された後、人気を一身に受けました。彼女はソ・スンヒという芸名でスクリーンとブラウン管を揺るがしましたが、ティーンスターとしての人気は本当に最高でした。『アイ・ラブ・ママ』、『侠客・金斗漢』、『英字の全盛時代』などの短い期間に出演した映画作品だけでも10本に達するほどです。

    当時の彼女の美貌を覚えている人は、最近人気のガールグループのメンバーを足しても、ソ・ミギョンさんほど清純で、エキゾチックな容貌を持った女性はあまりないと口をそろえるほどです。

    人気が絶頂にあったころ、ソ・ミギョンさんは日本留学に行くことを理由に突然、ブラウン管を離れます。多くの人が困惑しました。世間の人気に背を向けるほどの、強力なスポンサーがついているという言葉が出回りました。しかし、ソ・ミギョンさんの家族は、「親戚が東京に住んでいて、日本を選んだだけ」と、頑としてこれを否認しました。

    しかし、歳月がながれて大衆に忘れ去られる頃、彼女はシン・ギョクホ会長の女として再登場しました。彼女が姿を現す前、シン・ギョクホ会長に隠された女性がいるという噂が出回っていました。ソ・ミギョンさんが隠された女性だと名指する噂もたまに出回りました。見方を変えると、彼女をひたすら隠しておくことはできないため、シン・ギョクホ会長が二人の間の関係を公式化したのかもしれません。

    シン・ギョクホ会長とソ・ミギョンさんの関係は、二人の間に1983年に生まれた娘、シン・ユミさんが1988年にシン・ギョクホ会長の戸籍に記載されながら公式化しました。

    隠されていた女性が、第三夫人の資格を得たのです。しかし、これはあくまでも世間の呼称に過ぎません。娘を入籍させたからと、ソ・ミギョンさんまで法的にシン・ギョクホ会長の妻になれるわけではありません。簡単に言うとソ・ミギョンさんはシン・ギョクホ会長の妾です。

    シン・ギョクホ会長はすでに以前にも重婚問題が取りざたされたことがありました。若い頃に結婚したノ・ジョンファさんを韓国に残したまま、日本で重光初子さんと結婚したのです。今ではなくなった条項ですが、その当時の刑法的には重婚は処罰を受ける犯罪でした。

    ただし、シン・ギョクホ会長が韓国に帰って来た時は、すでに一番目の妻が亡くなっており、重婚しただろうと文句を言う親戚や法の規定を問う捜査官もいませんでした。

    ソ・ミギョンさんとはそもそも重婚問題が取りざたされる余地がありません。法的に婚姻関係が成立するには、婚姻届を出さなくてはいけませんが、大韓民国のどこにもシン・ギョクホ会長とソ・ミギョンさんとの婚姻届を受理する公務員はいません。

    それでは、メディアはなぜソ・ミギョンさんのことを第三夫人と呼ぶのでしょうか。まあ、他に表現する適切な言葉がなかったため、適当に使っている言葉です。新聞や放送で「シン・ギョクホ会長の妾、ソ・ミギョン母娘は…」などの、表現を使うことができるでしょうか。

    ソ・ミギョンさん母娘は隠された女性たちであるだけに、しばらくは正式に認められませんでしたが、グループ内では、それでも納屋の鍵を握っている奥様として通っていました。ソさん母娘をロッテ従業員は、シン・ギョクホ会長のお奥様、お嬢様として呼ぶそうですから、身分も悪いほうではありません。

    男が、ものすごく若い美女を第三、第四夫人に迎える方法ですか。もちろん、お金が最高でしょう。ここに、夫人の強力な支持(?)、ないしは黙認(?)がない場合は、どうして可能なことでしょうか。法的に4人まで夫人を迎えることのできるアラブ社会ではないかぎり、最初から不可能なことでしょう。