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  • Q.
    韓国ではデモをするとき、なぜろうそくを使用するのですか。いつから始まったのですか。(下)
  • A.
    ※この記事は「韓国ではデモをするとき、なぜろうそくを使用するのですか。いつから始まったのですか。(上)」の続きです。

    暗い夜のろうそくを恐れた李明博(イ・ミョンバク)政府は、夜間の集会を禁止してろうそくを持っている人々を拘留したりもしました。しかし、結局は憲法違反という憲法裁判所の決定が下され、捉えられていた人たちは全員解放されました。

    よりによってなぜ夜にデモをするのかというと、職場での仕事を終えて、学業を終えて、家事を終えてからでも参加をすることができるからです。多分、息子、兄弟​​、兄のような武装警察が、ろうそくを持っているからと無慈悲に暴行することはないだろうという信頼もあるのかもしれません。

    しかし、ろうそくデモは投票を介して選んだ政治家に国の運営を任せる代議民主主義の失踪を意味します。どんな社会でも、社会的少数者があらゆる分野で疎外される自分たちの境遇を訴えるデモを行うものですが、幅広い層の多くの市民が街に出る行為は、政治家が無能だかです。

    自分の手で選んだ政治家が無能で信頼できないため、幼い女子学生や母親もデモに参加するのです。

    だからといってろうそくデモが大きな力を持っているわけではありません。ホタルの寿命が短いように、ろうそくデモが要求する声が、肝心の政策に反映されるケースは、それほど多くありません。数え切れないほどのろうそくが灯っても、ろうそくの灯が消えるように、再び日常生活に戻らなくてはいけない現実により、ろうそくから手を放すことになります。

    すべての韓国人をひとつにしたセウォル号惨事に対する覚醒も、すでにうやむやになってしまいました。今はまた、国定教科書に反対するろうそくが灯されていますが、良い大学に進学したい現実の前では、国が作成した教科書を熱勉する学生が大半を成すことでしょう。

    これが現実です。ろうそくは、暗い夜の街、ひとつの角を照らすことはできますが、太陽の光には敵いません。どんなにたくさんのろうそくも、単一の巨大な太陽の前にあっては光を発することができません。

    ▶ 韓国で行われた主なろうそくデモ

    - 2002年:米軍装甲車女子中学生死亡事件追悼集会
    - 2004年4月:盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領弾劾訴追案通過反対
    - 2004年12月:密陽女子中学生集団性暴行事件
    - 2004年11月:国家保安法反対
    - 2008年5月:狂牛病牛肉輸入反対
    - 2009年:竜山惨事追悼ろうそく文化祭
    - 2011年:大学授業料半額要求ろうそく集会
    - 2013年:大韓民国国家情報院による世論操作事件
    - 2014年:セウォル号惨事追悼ろうそくデモ