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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    今回のIUの騒動はなぜ起きたのでしょうか(1)
  • A.
    そうですね。私もよく分かりません。とても成功しているスターだからでしょうか。

    IU(アイユー)。本名はイ・ジウンです。1993年5月16日生まれですから、今は23歳という花のような年齢です。15歳の若い年齢で歌手になったため、経歴だけを見るなら中堅歌手になります。

    この年齢に歌だけでなく演技者としての地位も固め、シンガーソングライターとして直接作詞した歌が人気を得ているのですから、すごいですよね。自作曲である『レオン』は、韓国のすべての音源チャートを席巻しました。音源発表初日、Melonにアクセスしたユーザー数がなんと140万人に達したそうですが、歴代最高の記録だそうです。

    羨ましいですね。一般人はもちろん、仲間のアーティストたちも、彼女が持つ才能に羨望を感じることでしょう。

    しかも、私生活もきれいなほうです。恋愛をしているではないかと反論されるかもしれませんが、いや、それをどうやって防ぎましょうか。蜂は蜜を追って花畑に飛び込んでくるもので、蜜で蜂と蝶を誘惑するのが花の自然の摂理なのに、それについて、文句を言うことはできないというものです。

    IUは父親が間違って借金の保証人になってしまったせいで、弟と一緒に親戚の家に頼って暮らすようになったのですが、その時に親戚の人に言われた言葉に傷ついたといいます。

    酒を飲んで帰宅した親戚の人が、祖母と一緒に寝ていた姉弟に向かって「なんだ、まだ出て行ってないのか。ゴキブリのようにしてやろうか。誰でも芸能人になれると思っているのか、子どもが勉強もしないで、歌なんか歌って、チッチッ、あいつが芸能人になる前に私が億万長者になっているだろうさ」

    眠ったふりをして、その言葉を聞いていたIUは、歌手として必ず成功するぞと固い決意をしたそうです。

    デビューも容易ではありませんでした。幼い年齢で、オーディションを受けるたびに落ちました。パク・ジニョンのJYPでも落ち、ようやくロエンエンターテインメントの練習生になったのですが、テレビに出演させてくれるという言葉に惑わされて詐欺にあったこともありました。祖母の残りの資産を売り払って作ったお金を詐欺師にだまし取られてしまったのです。

    いや、その程度の苦労なら、みんなしていると思われたでしょうか。

    そうです。韓国の青年たちは、最近、厳しい時代を過ごしています。ところで、苦労した人が大体にしてそうであるように、IUも年齢のわりに成熟な方に属するようです。よく笑う方で「もしかしたら躁病ではないか」といった、こんな疑問を持たれることもあるのですが、「歳をとった子ども」という言葉を聞くほど、思慮が深いそうです。

    芸能界の先輩後輩から、軽い言動を極度に慎むと言われるIUが沼にはまってしまってしまいました。

    自分の生活を徹底して管理し、スキャンダルを避けてきましたが、IUをめぐるデマは昔から休む暇もなく出ていました。

    整形をしたという噂から始まり、かつては1987年生まれだという言葉も飛び交いました。少し有名になると、未成年者である少女歌手がアウディのA4を直接運転しているだとか、IUの愛馬がポルシェのカイエンだという記事まで出て、話題になりました。

    今年は下着のように見える派手な服を着た合成写真が「IU破格コンセプト」などというタイトルでSNSに投稿されました。

    それだけではありません。IUがSweet Sorrow(スウィート・ソロウ)のコンサートを批判したというデマから、チャン・ウヨンと一緒に牛ロースを食べた事件もIUのアンチファンを刺激しました。

    2011年に出回った話なのですが、何てことのない話です。チャン・ウヨンに夕食をおごってもらったIUが、今度はチャン・ウヨンに牛ロースをおごってあげることになったのですが、トイレに行きながらいたずらで「私がトイレに行っている間にオッパが計算すれば、オッパは本当に素敵な人だよ」と発言したことが始まりでした。もちろん本気でこんなことは言いません。当時、すでにIUは人気の歌手であり演技者だったため、これくらいは払える状況でした。

    チャン・ウヨンはマネージャーの提案で、60万ウォン程度の食事代を会社と半分ずつ支払ったのですが、後で宿泊施設に行く途中にIUから「私が計算しようとしたのに、ずるい」といったメッセージを10通以上受けとったのだそうです。この事件をめぐり、チャン・ウヨンが幼いIUに言い寄っただとか、IUがあしらったなどの解釈が出回ったのですから、本当に想像力が豊かな人が多いですよね。

    IUが歌った歌の中では、正規1集の『Boo』、ドラマドリームハイのOSTの『Somebody』、『The Red Shoes』などが盗作論議に巻き込まれたこともあります。

    なぜこのような話を並べるのかというと、最近、起きたZe​​Ze論争を正しく理解するためには、IUという歌手がどんな人物なのかの背景を説明する必要があるからです。IUが歌の実力もなく、セクシーコンセプトで売っている歌手なのか、そうでないのかくらいは知っておくべきではないでしょうか。

    韓国の大衆文化の現住所を読ませてくれるという、ZeZe話は次回に紹介します。

    ※この記事は「今回のIUの騒動はなぜ起きたのでしょうか(2)」に続きます。