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  • Q.
    今回のIUの騒動はなぜ起きたのでしょうか(3)
  • A.
    ※この記事は「今回のIUの騒動はなぜ起きたのでしょうか(2)」の続きです。

    10月23日、IUは自分と同い年(23歳)の人々を招待して新しいアルバム『CHAT–SHIRE』のショーケースを開いたのですが、そこに招待された23歳のうち、恋愛問題で悩んでいる人に対して「ZeZe」を歌ってあげたそうです。

    彼女は歌に先立って曲を紹介しながら、「小説で救済不能な状態として描写されている主人公ZeZeをモチーフにした曲」だとしながら「ZeZeが持っている性質がセクシーに感じられた。この子のそれぞれ違うふたつの姿も、小説を最後まで読みながらZeZeを応援して愛するようになった」と説明しました。

    そして「私がミンギニュになってZeZeに話しかけているもので、解釈の余地をたくさん残したまま書いた曲だから、歌詞を楽しんでほしい」という言葉も付け加えました。

    解釈の余地を残したせいでしょうか。インターネットであれこれと意見が出始めたころ、『私のライムオレンジの木』を出版した出版社が「ZeZeを性的な対象にした」というIUを批判する意見を表明をした後、IUは小児性愛者になってしまいました。今は出版社が立場表明をした事実を謝罪したため、騒動は鎮まっている状態です。

    • < 『CHAT–SHIRE』に収録された曲の解釈を助ける地図 >


    • < 出版社が問題視した部分、帽子の上にmy sweet orange treeという説明が見られる >

    IUの「ZeZe」が小児性愛やロリータ(Lolita)に該当するのか、その判断はしばらく留保しておいて、事件の展開過程から紹介しましょう。

    2015年10月23日

    『CHAT–SHIRE』の2番目の収録曲「ZeZe」ショーケース。内容は上記を参照。

    10月24日ネイバーVアプリ出演

    ZeZeというキャラクターがとても良いんです。可愛いじゃないですか。好きな理由の一つは、矛盾している点を持っているからです。ある人はZeZeを見て悪魔だと言い、ある人は天使だと言い、あるときは天使のように行動するのに、悪戯をしたりもするでしょう。そのような部分が魅力的に感じた。

    11月5日出版社が問題提起

    作家の自伝的小説である『私のライムオレンジの木』は、今も傷ついている多数のZeZeを慰める本でもある。創作と解釈の自由はあるが、虐待による苦しみを持つ5歳のZeZeを性的な対象にしたことは非常に残念だ。

    11月5日 ホ・ジウンのIU擁護

    出版社が文学の解釈に厳正なガイドラインを提示するのは適切ではない。ZeZeは出版社に同意しないだろう。

    11月6日、アイユSNSを介して謝罪

    私の歌詞により、心に傷を負った方々に心から謝罪します。『CHAT–SHIRE』は23歳のIUに起こっていること、見えていること、考えていることをもとに小説の中のキャラクターを代入して作った曲であり、ZeZeもその一つです。『私のライムオレンジの木』は私にも大切な小説であり、誓って5歳の子供を性的な対象にしようとする意図で歌詞を書いたわけではありません。

    11月6日、小説家イ・ウェスのIU批判

    違う事を、間違ったことだと表現してはいけないという事実は認めたい。しかし、違うことを正しくない事の免罪符にすることはできない。簡単に言うと、違うものでありながらも、間違っていうる場合がいくらでもある。

    11月6日、チン・ジュングォン教授のIU擁護

    文学作品の解釈を出版社が独占できると信じているのは、この時代に、相当な無知でなければできない妄言です。著者も本を書いたら、解釈については黙っているのが礼儀です。本を売る商売人のくせに、何の資格でああだこうだと指図するのか、しかも網タイツについてああだこうだ言っているが、目にそれだけが見えるのか、ポルノの見すぎ。

    11月6日、「ZeZe」音源廃棄を要求するオンライン請願開始

    あるネットユーザーが10万人を目標に行ったが、10日現在、請願には3万5000人が参加。しかし、その後、署名者があまり増えず、請願が行われたダウムアゴラでは、請願ベストに上がらずにいる。18日現在、署名者は37362人。

    11月9日、映画『ソウォン / 願い』の原作者であるソ・ジェウォン作家、ラジオ番組でIU非難

    問題の歌は児童虐待、児童性犯罪を連想させるように作られた。「ZeZe」の音源とミュージックビデオを廃止しなければならない。

    11月9日、『私のライムオレンジの木』の販売部数が急増した事実が確認される

    教保文庫はZeZe議論が始まった後、『私のライムオレンジの木』の販売数が5倍以上増えたと明らかにした。オンライン書店アラジンでの販売数は前週と比べて19倍に上昇した。

    11月10日 出版社、アイユ批判を謝罪

    ここまでがこれまでZeZeと関連して起きた出来事です。議論の渦中にスプーンをちょこっとだけ載せた知識人もいるし、結局は売上高が伸びた出版社もいます。本当にZeZeが音源やミュージックビデオを廃棄しなければならないほどの問題がある作品なのでしょうか。この質問に対しては、次回に調べてみることにしましょう。

    ※この記事は「今回のIUの騒動はなぜ起きたのでしょうか(4)」に続きます。