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  • Q.
    最近活躍が目覚ましいヘリが所属するガールズデイ(Girl's Day)について教えてください。(下)
  • A.
    ※この記事は「最近活躍が目覚ましいヘリが所属するガールズデイ(Girl's Day)について教えてください。(上)」の続きです。

    今でもガールズデイ(Girl's Day)で生計を立ててはいますが、ドリームティエンターテイメントは、ガールズデイを基盤にして作られた芸能企画会社です。この会社の代表であるイ・ジョンソク氏も、一般事業のコンサルタントとして働いていた人です。つまり、芸能界については初心者だったのです。

    芸能界に初めて足を踏み入れた初心者の経営者が新人のガールズグループをデビューさせたのですから、どれほど大変だったでしょうか。

    • < 左からミナ、ヘリ、ユラ、ソジン >

    企画能力も歌手を後押しできる力も不足していました。さらに、会社の経済状況が豊かとはいえないため、歌手を訓練する時間も不足していました。

    オーディションを開催して、メンバーを選んだ後、ガールズデイという名前でデビューするまでにかかった時間がわずか6カ月余りです。ほとんどのアイドル歌手たちが通常2~3年は練習生として過ごすことを勘案すれば、信じられないほど短いわけです。さらに、一歩遅れてガールズデイに合流したユラとヘリは練習生期間がまったくありません。

    十分な訓練をして、既成歌手と比べても遜色がないだろうと思われるときにデビューする大型企画会社のアイドル歌手とは事情が異なっていました。だからデビュー後、相当期間苦労することになったのは、ある意味では当然の結果だったのかもしれません。

    ガールズデイの公式デビューは2010年7月9日に発売したデビューアルバム『Girl's Day Party#1』です。ミュージックバンクでのデビュー舞台で、タイトル曲の『Tilt My Head』を歌うときの破格的な振り付け、別名カクソリダンスで「カクソリドル(カクソリ+アイドル)」というニックネームを得る黒歴史の1ページを書きました。

    当時の状況を扱ったあるメディアの記事は「新生企画会社であり、新人グループであることから、最初のデビュー舞台でイシューと話題を呼んで有名になるための、マーケティング戦略のひとつの手段として使用した」と説明しています。カクソリダンスは『江南スタイル』でワールドスターになったPSYのマルチュム(馬ダンス)と似ているのですが、マルチュムが世界中に広がると、ビーチでソジンがカクソリダンスを披露して「私たちが元祖」と言ったりしました。

    とにかくデビューには見事に失敗して、2013年に正規アルバム『期待』を出すまでは、少し人気を集めた時期もありましたが、おおむねガールズグループ隊列の底を這っていた時期でした。その時までに、8曲を出していたのですが、音源による収入は投資額を上回ることがなかったことでしょう。

    ミナを主軸に、メンバーたちがバラエティ番組でありとあらゆる苦労を甘受して命を繋いでいました。企画会社の代表が住宅保証金を抜いてアルバムを制作したという話も聞こえるくらいです。その後、アルバム『期待』を出してから情況がよくなり始めました。

    その頃にはメンバーがずいぶんと変わっていました。もともとはソジン、ミナのほかにジソン、ジヘ、ジインなどが加勢した5人組ガールズグループで、最初の曲を出した後、ファンの反応に失望をしたせいか、ジソンとジインが脱退し、その穴をユラとヘリが埋めました。以後2012年10月ジヘが脱退した後、それ以上はメンバーを補強せずに4人組として固まりました。

    『期待』でデビュー以来、初めて1位候補になると、後続曲『女大統領』でSBS人気歌謡で、最終的に1位を占めました。地上波音楽放送で1位になるまでにかかった時間は、デビュー後なんと1094日、現存するガールズグループの中で最長の期間だそうです。

    以後、2014年に出した『Something』と『Darling』でガールズグループの大勢となりました。ここに、ヘリをはじめとするメンバーがドラマとバラエティで活躍しながら、2014年は完全にガールズデイの年となりました。2年6カ月の暗黒時代が終わりを告げたのです。

    デビューした2010年9月、ソウル市松坡区にある、お金持ちの子弟が通う高校の文化祭に行って屈辱を受け、音楽番組では曲の1番を丸ごと抜かれて、2番から歌が始まるという暗黒の時代が今や過ぎ去ったのです。

    ガールズデイは2015年の地上波3社の年末歌謡番組には参加しないそうです。メンバーたちがドラマの撮影や個人スケジュールで忙しすぎて暇を出すことが困難だというのが理由です。招待を受けられず、泣きそうになりながら合宿先でテレビを見ていた2010年と比べると、隔世の感を禁じ得ないことでしょう。

    ガールズデイの公式ファンカフェはデイジー(DAI5Y。Sの代わりに形が似ている5を入れる)。メンバーが5人だった2011年1月7日にカフェが開設されたのですが、2015年3月現在、会員が7万人を越えました。

    メンバーを簡単に紹介

    - ソルジ:(本名パク・ソジン、朴素珍 / 1986年生):リーダー、メインボーカル。嶺南大の機械工学科に通っていた工科大学生だ。現在は休学中。

    - ユラ:(本名キム・アヨン、金亞榮 / 1992年生まれ):メインラッパー。メインダンサー。歌手になる前には美術家を夢見ており、猫の「コヤ」を飼っている。ミナと一緒に同徳女子大学放送演芸科出身だ。

    - ミナ:(本名パン・ミナ、方珉娥 / 1993年生まれ):メインボーカル。年齢は若いが、所属事務所の練習生1号。ボーカルトレーニング教室を運営していた所属会社の代表がミナの歌唱力に惚れて会社を立ち上げたという。デビュー前に弘大(ホンデ)の路上で制服を着て歌を歌う映像を見ると、彼女の歌唱力を知ることができる。 f(x)のルナ、SISTARのヒョリ、Apinkのチョン・ウンジとともに、実力派ガールズグループボーカルとして挙げられる。

    - ヘリ:(本名イ・ヘリ、李惠利 / 1994年生):リードダンサー。『本物の男』で見せた愛嬌で最高の人気を集めたが、元来は愛嬌とは距離が遠い性格の持ち主だった。このため、チームの末っ子でありながら、愛嬌や可愛さを担当するのではなく、力強い末っ子の役割を引き受けた。

    脱退したメンバー

    - ジソン:(本名ファン・ジソン、1989年生):公式な脱退理由は、音楽のスタイルの違い。2011年、New.FOというガールズグループのリーダー(芸名、JN)として歌謡界に復帰。

    - ジイン:(本名イ・ジイン、1992年生):芸能界デビュー前、すでにゲームの放送進行でゲーム界では女神として称賛を受けた人物。演技者の授業を受けるために脱退したと言われているが、2014年、ガールズバンド「ビバップ」のリーダーとして歌謡界に復帰した。

    - ジヘ(本名ウ・ジヘ、1989年生):学業(舞踊)に集中するために、2012年に脱退、2013年にミスインターコンチネンタル大会に出場、3位となり、芸能界での夢がまだ残っているものと見られる。