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  • Q.
    最近ホットな俳優リュ・ジュンヨルについて教えてください。
  • A.
    リュ・ジュンヨル、最近人気の俳優ですよね。昨年『応答せよ1988』に出演した後、広告にもたくさん出演しました。

    『応答せよ1988』が放映されている間に、ビーンポール(衣類)の広告を撮影したと思ったら、エバーランド(遊園地)、Olleh(携帯キャリア)、三千里自転車、カミソリにバナナ味牛乳の広告モデルにもなりまいた。しかし、あまりにもホットになってしまったためか、頭を痛めています。

    スター俳優リュ・ジュンヨルの頭痛の種が何か気になりますか。リュ・ジュンヨルがインスタグラムに投稿した下の写真が発端になった騒動です。

    素晴らしいロッククライミングの技術です。写真のタイトルが何かご存知ですか。「お母さんに豆腐のお使いを頼まれた」です。

    豆腐を買いにロッククライミングをするなんて、どういうことでしょうか。センスのある方は分かったと思いますが、これはトリックです。

    カメラを横にして、地面にはいつくばっている状態のものを登っているかのように演出した写真です。

    この写真がインスタグラムに投稿されたのが2015年の11月頃だったのですが、当時この写真を見た人は、ギャグとして受け入れ、反応も悪くありませんでした。

    それから4​カ月後、この写真が原因で「リュ・ジュンヨルはイルベ」騒動が起きるなんて、誰が想像したでしょうか。

    リュ・ジュンヨルがデビュー後初めてファンサイン会を行い、人気を満喫していた2月24日、インスタグラムのあるユーザーがリュ・ジュンヨルがイルベだと主張する写真と文を投稿しながら、インターネットやSNSを熱くしました。その日の夕方8時頃には、キーワード検索で1位になったくらいです。

    騒動の要旨は簡単です。「豆腐のお使い(トゥブ シムブルム / 두부 심부름)」という写真と文は、故ノ・ムヒョン大統領を非難する写真だというのです。ノ・ムヒョン元大統領は故郷の岩の崖の上から飛び降りて自殺しましたが、死因は「頭部外傷(トゥブ ウェサン / 두부 외상)」でした。韓国語では「豆腐をつけで買う」という言葉と発音がまったく同じであるため、イルベでは、「崖」と「豆腐」が故人を嘲笑するキーワードとされていました。いわば、リュ・ジュンヨルがこの岩をよじ登るような姿の写真と豆腐を関連付けたということは、そういう意味だという主張です。

    さらに、リュ・ジュンヨルはイルベユーザとして疑いを強く受けているBJ(ネットで動画生中継をする人)ジコのファンだと自ら明らかにしたこともあり、疑われるのは当たり前だとの主張も加わりました。

    騒動が続くと、リュ・ジュンヨルの所属事務所C-JeSエンターテイメントとリュ・ジュンヨル本人は豆腐は写真の説明に添えた文章の一つに過ぎず、BJのファンだとコメントを書き込んだのは、映画『ソーシャルフォビア』で演じたキャラクターの参考にするため、BJのゲーム中継を見た後、「面白かった」という意味で書いた挨拶だったという釈明をしました。

    映画『ソーシャルフォビア』の監督を務めたホン・ソクジェも、自分がリュ・ジュンヨルをキャスティングしたせいで、リュ・ジュンヨルがイルベ騒動に巻き込まれており申し訳ないという気持ちを伝えました。

    極右サイトのイルベで使用する言葉を使用して、イルベ虫なのではと疑われて非難された人は、リュ・ジュンヨルが最初ではありません。スター数学講師であるナム・フィジョンも「隕地」というインターネット用語を使用して、一歩遅れてイルベ虫ではないかという疑いを買ったことがあります。

    ナム・フィジョンははっきりとイルベ用語を使ったにもかかわらず明確な謝罪もなく、うやむやに終わりましたが、リュ・ジュンヨルの騒動は簡単には収まる気配を見せていません。一部では女性ユーザーの多いサイトで世論を操作しているという説も提起されましたが、それよりはリュ・ジュンヨルがそれだけスターになった反証だと見るのが妥当でしょう。

    リュ・ジュンヨルはハンサムではないけど魅力がある「モッメナム(못매남 / 못 생긴 매력남)」の代表格です。彼の人生も非常に平凡です。高校を卒業する頃までは先生になるために進学しようとしていたのですが、サッカーゲームにはまったせいで浪人をします。

    勉強をしていたときに眠気に勝てず、立って勉強をしようとし決意したのですが、立って本を開いて気が付いた事実は、本の中の知識ではなく、勉強とは縁がないという自分の適性でした。立ったまま2時間近く居眠りして、気づいたそうです。

    その後、進路を教育学部から演劇映画科に変えたのですが、大学生活も平凡でした。演劇映画を専攻している学生が出演するいろいろな映画に登場し、公益勤務で兵役義務を終えました。その中で5回にわたって歯の矯正をしたのですが、デビュー作であるミュージックビデオから映画『ソーシャルフォビア』まで、すべて矯正をしている状態で撮影したそうです。

    『ソーシャルフォビア』のせいで一歩遅れてイルベ騒動が起きましたが、この映画は、リュ・ジュンヨルをスター隊列に押し上げる足がかりとなりました。インターネット上での魔女狩りを批判する内容の『ソーシャルフォビア』でリュ・ジュンヨルはBJ役で強烈な印象を残し、『応答せよ1988』にキャスティングされる機会を得たわけです。

    正式にデビューをする前、小学校の放課後授業でミュージカルの講義をしたり、アマチュア短編と30本以上の自主映画に出演したのですが、リュ・ジュンヨルのファンが彼が出演した映画を見つけようと苦労しており、制作会社は歓喜に沸いているそうです。

    無愛想な顔付きとは異なり、シャーペンでダイアリーを書く繊細な性格を持っているのですが、手書きの文字がきれいな方で、サインする時も、ユニークなフレーズをたくさん残す方だそうです。このため、リュ・ジュンヨルのインスタグラムに登場したダイアリーは初版が完売して、再版も2週間も待たなければならないほどの人気を集めました。

    特に手が大きくて美しく、手フェチのお姉さんたちが唾を垂らしているそうなので、4月のファンミーティングでは手に注意をしなければなりませんね。