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  • Q.
    韓国のテレビ番組「ガールスピリット」に出場するガールズグループの紹介:SPICA
  • A.
    2016年7月19日に始まったJTBCのコンテスト番組『ガールスピリット』に参加したガールズグループは、デビュー以来、一度も1位になったことのないグループです。

    一番幼いグループであるPLEDIS GIRLZは、『WE』を発表したものの、まだ正式デビューをしていない状態ですが、SPICAの場合は2012年2月にデビューをしましたから、4年が過ぎた今も1位になることができずにいるということです。

    JTBCは彼女たちがもっぱら実力だけで競争できる舞台を作りました。所属事務所のマーケティングや資金力、莫大なファン層の影響力ではなく、ひたすら歌の実力だけで評価される舞台、それが『ガールスピリット』というコンテスト番組です。

    だからといって、ガールズグループのメンバーが全員舞台に立つのではありません。グループのメインボーカル、つまり、チームで歌が一番上手なメンバーが参加するのです。まず、参加するガールズグループの代表歌手のリストを紹介します。カッコ内はガールズグループ名です。

    キム・ボヒョン(金保亨、SPICA)、ヘミ(金惠美、FIESTAR)、ソジョン(李昭政、LADIES' CODE)、ユジ(鄭有智、BESTie)、ソヨン(鄭昭娟、LABOUM)、Kei(金志娟、Lovelyz)、ミンジェ(成旼宰、SONAMOO)、オ・スンヒ(吳承姬、CLC)、スンヒ(玄勝熙、OH MY GIRL)、チンソル(李珍率、April)、ダウォン(宇宙少女)、ペ・ソンヨン(PLEDIS GIRLZ)。

    現在活動中のアイドル歌手の中で、最も幼い2001年生まれのAprilのチンソルもいますが、参加者のほとんどが20代の初めです。キム・ボヒョンはSPICAの最年少ではありますが、すでに27歳です。誕生日で考えるのであれば、少女時代の中でボヒョンよりも早く生まれた人はテヨンだけです。

    • <5人組のガールズグループSPICA(左からキム・ボア、パク・ナレ、ヤン・ジウォン、キム・ボヒョン、パク・シヒョン)>

    5人組グループのSPICAはボヒョンが一番若いほどに、メンバーたちの年齢が高いほうです。パク・シヒョンとキム・ボアは30歳になりました。アイドルと呼ぶには年齢が高い方です。デビューも遅れていました。今回のコンテストに参加したガールズグループの中では最も早い2012年にデビューしましたが、歳で考えれば、決して早い方ではありません。デビュー当時のメンバーの平均年齢が25歳を超えていた状態でしたから。

    ボーカルだけでなく、美貌やスタイルも決して引けをとらないのに1位に至らなかったのですから残念なことです。女性ファンの間では「素敵なお姉さん」として通じていましたが、ビジュアルで武装したHELLOVENUSに男性ファンを持って行かれ、MAMAMOOが2014年に登場してからはSPICAの女性ファンを連れて行ってしまいました。さらに、所属事務所もサポートする余力があまりありません。

    SPICAのメンバーは、優れた歌唱力を持っています。5人のメンバーのうち、歌の実力が劣るという評価を受けるヤン・ジウォンとパク・シヒョンは、他のグループに行けば、リードボーカルを務めてもいいほどの歌唱力を持っています。交互にリードボーカルを務めるキム・ボヒョンとキム・ボアの実力は、歌謡界でも認められています。パク・ナレも『スーパースターK シーズン1』で最後の10人まで残っていた経歴があります。

    チンチン歌謡祭で優勝したキム・ボヒョンは少し運が良ければ2NE1のボーカルになっていたかもしれないそうです。キム・ボアもデビュー前からガイド、コーラス、作詞、作曲など様々な仕事をしていた、専門分野に強い歌手ですね。ところで、ガイドが何かご存知ですか。

    旅行ガイドのように案内をする人のことです。新曲が出た時、どのように歌ったら歌が素敵に聞こえるか、先に歌ってみる歌手です。その中から「いいな」と思える唱法が出てきたときに歌手が登場して歌うのです。どの部分で感情を生かし、どの部分で感情を殺すのか、数十回と歌うそうですから、本当につらい仕事です。人気歌手はそのようなことを代わりにしてくれるボーカルを置いているのですが、そのような歌手をガイドと呼びます。つらい仕事だからか、歌手の世界では「ガイド奴隷」と呼んだりもします。

    キム・ボアは、本来、歌手ではなく、「スウィートチューン」として活動していたプロデューサーだったのですが、当時KARA、RAINBOW、INFINITEなどの歌に参加しながらガイドも務めていました。T-ARAの1枚目のアルバム収録曲『One&One』をよく聞いてみると、キム・ボアの声を聞くことができます。

    『ガールスピリット』にSPIKAの代表として参加したキム・ボヒョンもイ・ヒョリのガイドだったという事実が2013年8月に放映された『イ・ヒョリのX姉』で明らかになりました。イ・ヒョリとの深い縁からか、キム・ボヒョンは2013年10月、イ・ヒョリの自作曲である『私は狂った女だ』という曲でソロアルバムを出したりもしました。キム・ボヒョンは、韓国では珍しく、パワフルな正統R&Bソウルに近いボーカルを披露します。音色はハスキーです。『アナと雪の女王』のOST『Let it Go』をキーを一段階アップして歌うほど、音域も広い方です。

    自分に合った曲があれば、隠れた才能が爆発する歌手なのに……。このような切なさを洗い流した歌が『You Do not Love Me』でした。今年3月、MBC『覆面歌王』でトップスターを破って歌王選まで上がりましたが、9連勝中だったヒョヌに押されて惜しくも敗れました。

    それでも2014年、Mnetのコンテスト番組『100秒戦』では、キム・ワンソンの『ピエロは私たちを見て笑う』で観覧客200人のうち158人の支持を受けて、優勝を獲得しました。そして、優勝の公約に掲げていた通りに、ビキニ姿で清渓川を歩きました。

    ビキニ姿で清渓川の広場を闊歩しながら、Mnetの優勝公約を実現するキム・ボヒョン、「すべてのボーカルは、公共の前で平等だ」という言葉が書かれたスローガンが『ガールスピリット』を予告するようです。

    写真を見れば分かると思いますが、上はシースルージャケットとボトムスはデニムのホットパンツ姿です。キム・ボヒョンがもともとこのようなイメージなのかというと、正反対です。泣き虫というニックネームがあるほど、涙もろく、視線や関心が本人に殺到することを恐れています。

    ところが、キム・ボヒョンが『ガールスピリット』の1回選で1位になったか、気になりますか、残念ながら、10票差でOH MY GIRLのヒョン・スンヒに1回選で敗れてしまいました。1位になったヒョン・スンヒがどんな歌手なのかは、次回に紹介します。