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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国のテレビ番組「ガールスピリット」に出場するガールズグループの紹介:FIESTAR
  • A.
    『ガールスピリット』に参加した12人のボーカルは、A、Bの2組に分かれ、12週間リーグ戦を繰り広げることになります。その後、各グループの上位2人がファイナルリーグに進出します。いわばこの番組に参加したグループのボーカルは、少なくとも12週間、放送に出る機会を得るという話です。3カ月間、自分の魅力を最大限に発揮してこそ、チームの認知度を高めることができるのです。

    今回は、前回のSPICAに続いて、参加者の中で2番目にデビュー年度が早いFIESTARの話をしましょう。

    • < 左からリンジー、ヘミ、ジェイ、イェジ、チャオル >

    FIESTAR。祭りという意味のスペイン語「Fiesta」と英語「Star」の合成語です。いつもお祭りのような楽しい舞台を見せて、歌謡界のスターになるという抱負が含まれています。『ガールスピリット』に出演したということは、まだ明るい星にはなれていない状態ということです。

    FIESTARはデビュー(2012年8月)初期のころから試練を経ました。デビューから1年6カ月になる頃、メンバーのチェシカが脱退しました。6人組が5人組に縮小したのです。2014年にはカムバックする準備を熱心にしていましたが、当時起きたセウォル号事故によりグループ活動は無期延期されました。それでも2015年には注目する成果を出しました。

    チームのメインラッパーであるイェジは「アイドルという肩書を外して勝負しよう」という趣旨でMnetが開催した『UNPRETTY RAP STAR シーズン2』に出演して絶大な人気を集めました。男性ラッパーとの対決でもあまり押されなかったのです。ファイナルラウンドへの進出には失敗したものの、彼女が自ら明らかにしたように「イベントに行けば、あの子たち誰?」と質問してきた人たちが「ミッチン・ケ!」と認識するようになりました。「ミッチン・ケ」(Crazy Dog / 狂った犬)はイェジがラップバトルで生き残ることができるようにしたラップです。

    中国湖南省出身のチャオル(曹璐)は、2015年後半からバラエティ番組で活躍しています。メンバーの中で最も多才で、たまに4次元的な突発行動でメンバーを緊張させる苗族の女性は、2015年、トーク番組の『ラジオスター』に出演しながら、自分の真価を知らせ始めました。

    放送末尾に、知っているふりをするキム・グラに「キム・グラ先輩がここまで厚かましい人だとは知りませんでした。知らなければ、知らないと言ってください。訳もなく知っているふりをしないで」とストレートな発言をして、しばらくの間、インターネット上でリアルタイム検索キーワード1位になりました。

    人気が高まると、2015年MBC放送芸能大賞の授賞者にもなりましたが、この場で司会者のパク・ミョンスに「なぜ、急に怒るの?」と尋ねたりもしました。パク・ミョンスは「お金を稼ぐためだ」と答えたのですが、この会話が面白かったのか、またしばらくの間、インターネットで話題になりました。

    自分をディスする後輩が好きで、後輩の世話を焼くのが好きなキム・グラは、チャオルのことが気に入ったのか、『マイリトルテレビジョン』にゲストとしてチャオルを交渉しました。もともと料理が上手で、FIESTARのメンバーの間では「チャジャングム(チャオル+チャングム)」と呼ばれていたのですが、『マイリトルテレビジョン』に出演するときには「チャジャングム」エプロンを身に着けて出演しました。

    チャオルは2016年2月、自ら望んで兵営体験番組の『本物の男』女軍特集に参加することになりました。ここでも「スカートを巻けばみな女だ」のような韓国のことわざを駆使して、それなりに注目を集めました。2016年2月22日を基準にして、チャオルはKBS2『人間の条件』、SBSの料理番組『ペク・ジョンウォンの3大天王』、MBC『覆面歌王』、『本物の男』、SBS『同床異夢』など、なんと5つの番組に出演しました。

    FIESTARのリーダー、ジャイ(金珍希)は、2013年から演技活動に乗り出しています。2015年MBCドラマ『ママ~最後の贈りもの~』で主人公と不倫をする「不倫女」として出演しながら、とても爽快に平手打ちを食らう演技で注目を集めました。

    このように、メンバー各自が熱心に活動していますが、チャートで1位をとった歌がないなんて、おかしくないでしょうか。ファンもその点を非常に惜しんます。2016年3月に発売した『A Delicate Sense』(タイトル曲『Mirror』)は1位を狙うだけの曲でしたが、完成度に比べて歌のコンセプトがあいまいで興行に失敗してしまいました。2カ月後に出した『APPLE Pie』も発売4日後にメロンチャート100位圏外に出てしまいました。

    大衆を中毒にさせる曲が1曲だけでもあれば、十分に1位になれる認知度は持っていますが、おそらく、FIESTARに今必要なのは人気よりも良い作曲家に会う縁ではないかと思います。

    • <『ガールスピリット』に参加したFIESTARのボーカル、ヘミ。他のガールズグループに参加する機会も失った大器晩成型歌手だ >

    『ガールスピリット』にチームの代表としてヘミ(金惠美)が参加しました。メインボーカルリンジーの代わりに出演しましたが、それでも歌唱力が安定しているうえ、個性のある音色を持っているという評価を受けています。ヘミはLOENエンターテイメントでなんと6年間も練習生をしており、「ロエンの化石」というニックネームを持っています。

    本格的なラウンドではありませんが、1回目の放送では良いスコアを得ることができませんでした。2NE1の『IF I WERE YOU』を歌ったのですが、スコアがあまり良くありませんでした。豊富な声量を持つSPICAのキム・ボヒョンのボーカルの直後に穏やかなバラードを持って出てきたことが、スコアが低くなった理由かもしれません。

    メンバーはヘミが一度笑い始めると我慢が出来ず、笑うと口がハートの形になると言いますが、『ガールスピリット』を介して、そのハートをたくさん見ることができるのか、見守る必要があります。