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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    リオ五輪に参加した韓国選手のうち最も人気のある選手は誰ですか?
  • A.
    人気のあるスポーツスターが誰なのかを明らかにする前に、まず涙が出る話をしましょう。

    4年に一度注目を受ける女子ハンドボール選手たちの話だ。女子ハンドボール韓国代表チームは、1988年にLA五輪で銀メダルを取った後、いつも金メダル候補に挙げられました。実際に、1988年のソウル五輪と1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得したりしもしました。1996年のアトランタ五輪、2004年のアテネ五輪では銀メダルを首にかけました。

    アテネ五輪ではデンマークとの決勝戦で延長戦まで繰り広げる血闘にも勝負がつかないまま、勝負を投げた末にひざまずいてしまいました。この試合は、アテネ五輪の10大名勝負に選ばれましたが、たとえ敗れても韓国人に大きな感動を与えてくれたといいます。

    しかし、感動は感動であり、五輪後しばらくの関心を最後にハンドボールは再び不人気種目に転落します。ハンドボール代表チームはあるメディアとのインタビューで、「五輪に命をかけるほど執着する理由は、生き残るためだ」と明らかにしました。五輪でメダルを取る目玉種目であるため、ある程度の政府の支援もあり、最小限の関心も得るという意味でしょう。

    このような選手たちに人気スターをあれこれ言いながら、贅沢だという気もするでしょう。リオ五輪に参加したハンドボール選手のうち注目を受ける選手は、40代の主婦ゴールキーパーのオ・ヨンラン選手と38歳のベテランストライカーのオ・ソニ選手でしょう。ハンドボールを守るためにベテランたちがコートを踏まなければならないなんて、気の毒でならないでしょう。

    韓国女子ハンドボール代表チームがリオでは非常に厳しい日々を送っています。スウェーデンとロシアに既に敗れ、オランダとはやっと引き分け状態です。試合に負けると、ハンドボールに対する韓国人の関心も薄れるように、すでにかわいそうだという気がします。

    五輪期間中の選手たちの人気は刻々と変化します。メダルを取る選手への関心が高まるしかありません。金メダルを取れば、放送、新聞、インターネットメディアが争って話を作り出すため、人気が高まるに決まってますよね。おそらく日本も同じことだろうと思います。

    現在、韓国で最も注目されているスターは、北京、ロンドンを経てリオまで3大会連続で金メダルを取った射撃選手チン・ジョンオ選手です。彼は話術も巧みですよね。金メダルを取った後のインタビューで、食堂で食事をしていて体験したエピソードを伝えました。

    「私に気づいた人が歓迎して言うのです。『あの、オリンピックでメダルを取ったあの方、そうでしょ。アーチェリー選手ですよね?』韓国アーチェリーがあまりにも強いため、メダルを取った選手はみなアーチェリー選手に見えるようです。チン・ジョンオは今後射撃選手として記憶してもらうこと願います」という素朴な願いを表明しました。

    • < 射撃のチン・ジョンオ選手。釣りマニアである彼は、「1メートルを超えるスズキを釣る時の感覚が、五輪の決勝戦よりも震えて興奮した」と言う >



    チン・ジョンオ選手は決勝ラウンドで致命的なミスにより脱落の危機に追い込まれましたが、頂上に立つというドラマを演出したため、韓国メディアが先を争って取り上げようとする人物になりました。

    10-14で後を追う絶望的な状況から逆転優勝したフェンシングのパク・サンヨン選手も、劇的な反転で韓国人の朝を狂わせました。

    韓国の目玉種目であるアーチェリー選手は、メダルに関係なく、五輪期間中、注目対象です。今回、金メダルを取ったチャン・ヘジン選手よりは、ロンドンに続き2大会連続2冠を狙っていたキ・ボベ選手の方が、はるかにメディアの注目を受けています。柔道種目で銀メダルを獲得したチョン・ボギョン選手に続いて、アン・バウル選手、アン・チャンリム選手、キム・ウォンジン選手、キム・ジャンディ選手に対するメディアの関心も高い方です。理由は1つでしょう。世界ランキング1~2位で金メダルを取ってくれると非常に期待をしたためです。最近では、「なぜ失敗したのか?」という理由で関心を受ける方ですね。

    ベルギーの柔道選手は銅メダルを取った後、ビーチで祝賀パーティーを開いたものの、強盗に遭い、携帯電話も奪われて、拳を受けて顔に真っ青のあざができたのだが、彼は16強でアン・チャンリム選手を下したという理由でアン・チャンリム選手と一緒に韓国メディアで注目を受けたといいます。

    女子柔道のキム・ジャンディ選手は、韓国柔道代表チームでビジュアルを担当していますよね。「柔道部の(missA)スジ」というニックネームは、メダル狩りとは関係なく、ファンたちの愛を受けている秘訣でしょう。キム・ジャンディ選手と一緒に代表美女3銃士と呼ばれているフェンシングのキム・ジヨン選手、卓球のソ・ヒョウォン選手の人気は相変わらずです。

    • < 代表美女3銃士の1人である卓球のソ・ヒョウォン選手。試合に敗れても最後まで失われない闘志が美貌の後ろに隠されている >



    キュートな美貌のソ・ヒョウォン選手は台湾選手に16強で敗れたが、3-0でリードされた状況から3-3に追いついた後、最終セットで敗れ、気の毒さを加えました。

    実際、美貌を問うならバレーボールのキム・ヨンギョン選手も劣りません。192センチの長身と、通常の男性は背伸びをして見上げなくてはいけないという不便があるとはいえ、バレーボールに興味がない人でさえ、指を折って数えるほど人気が高いですよね。

    リオ五輪でメダルの夢を果たせなくても、彼女に対するファンたちの愛は冷めないでしょう。なぜかって?彼女がいるため韓国バレーボールがメダルを夢見ることができたためです。

    今回の五輪でメダルどころか、決勝ラウンドにただ1度も上がれなかった水泳のパク・テファン選手の人気が相変わらずなのも、同じ理由からです。パク・テファン選手がいなかったら韓国水泳がどうやって金メダルを首にかけられるでしょうか。ドーピング問題で議論の対象となっても、パク・テファン選手は韓国水泳で前人未踏の道を歩いた選手という事実は変わらないでしょう。