記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 韓国Q&A

  • Q.
    FTISLANDについて教えてください。
  • A.
    アイドルグループCNBLUEとAOA、放送人のユ・ジェソク、チョン・ヒョンドン、キム・ヨンマン、ノ・ホンチョルらが布陣する芸能事務所FNCエンターテイメント(以下、FNC)、その会社の今を存在できるようにしたFNC創業の功臣がFTISLANDです。

    FTISLANDは、その名の通りFNCの宝物と変わりありません。FTISLANDは、Five Treasure Islandの略称。5人組バンドのメンバー1人1人が皆、宝島という意味ですね。

    • < (左から)イ・ジェジン、チェ・ジョンフン、ソン・スンホン、イ・ホンギ、チェ・ミンファン >

    2006年12月にFNCが創設され、6カ月後の2007年6月にデビューしたため、FTISLANDに対する会社の初期投資は非常に微々たるものだったことでしょう。デビューアルバムのタイトル曲は『恋煩い(Lovesick)』。メンバーたちはその前からMnetの『ドキドキ彼女作り』に出演して認知度を積んでいきました。

    デビューは成功的でした。2007年に出た全アルバムの中で売上順位が6位にランクインするほどでしたから。デビュー初めにはMnetメディアがマネジメントに参加したりもしました。所属事務所もデビューしたようなものだったため、助けを受けていたのでしょう。

    韓国でデビューした後、FTISLANDは早目に海外に乗り出します。2008年3月にマレーシアでファンサイン会を開催したのに続き、4月にコンサートも開きました。6月には日本デビューアルバムを発売して、7月には横浜で公演もしました。日本の日程が終わった後、韓国に帰ってきてから直ちに2枚目のアルバムを出します。目が回るほどの忙しいスケジュールは、翌年にも続きます。その中で、元年メンバーであるオ・ウォンビンが音楽の方向性が自身とは合わず、また演技に集中したいという理由でチームを去り、FNCの練習生だったソン・スンホンが合流します。

    2010年5月にシングル『Flower Rock』で日本メジャー市場に進出し、オリコンチャートで1週間3~4位を記録しました。7月には日本でシングルを追加で発売し、東京を皮切りに5都市でコンサートを開き、ロックフェスティバル「サマーソニック」のステージで5曲を演奏します。

    日本での活動を終えて8月中旬に韓国に戻ってきてからは、新しいミニアルバム『Beautiful Journey』のタイトル曲『Love Love Love』を発表します。

    巡回公演を回ったアジア諸国のうちでは、台湾で1番最初に興行に成功しました。台湾では、G-Musicチャートのほか5つのチャートで1位になります。台湾だけで10万枚以上のアルバムを売り、デジタル音源は1000万ダウンロード、モバイルでも50万ダウンロードという記録を立てます。その年の12月25日にクリスマスコンサートを台湾で開催しましたが、9000人のファンたちが集まったといいます。

    日本のツアー、韓国のカムバック、アルバムの発売は9年目に突入した2016年にも続いています。ここまでくれば、所属事務所の代表がおんぶをして、楽をさせてあげたくなるグループではないでしょうか。ところが、残念ながら所属事務所で1番の冷遇を受けているそうです。

    • < 超大型歌手だけが招待されるMTV Unpluggedの公演映像のキャプチャ >

    2015年10月に報道機関とのインタビューで匿名を前提としてあるメンバーがした話を聞いて見ましょう。質問は「デビュー後8年間で最も記憶に残ることは何ですか?」でした。

    「初の精算だ。5年後に500万ウォンを受けとった」

    すべての芸能企画社がデビューをさせてからスターにするために初期投資を行うとは言うものの、FTISLANDは会社設立直後にデビューしたうえに年間40回公演という殺人的なスケジュールを消化したため、ファンたちはインタビューに接した後、呆れるばかりだったといいます。

    さらにFNCのハン・ソンホ代表は、MBCのトークショー『ラジオスター』に出演してFTISLANDをけなしました。会社の売上に貢献するグループとして、少しのためらいもなくCNBLUEを言及して、FTISLANDを擁護する司会者の発言が出ると、FTISLANDは最初に会社を存在させたチームであるだけだと評価を切り下げます。1年に40回以上の公演をするのにです。

    CNBLUEのメンバーチョン・ヨンファを賞賛する中でFTISLANDのボーカルイ・ホンギについて尋ねると、「ホンギは逸脱ばかりする」と目を丸く開いて答えます。

    • < (上段):(正反対の性格)ホンギは逸脱ばかりする。(中段):会社を譲渡するなら?(下段):ヨンファに譲渡する(事故を起こさず上手そうだ) >

    この発言が問題になると、バラエティ番組で笑いをとろうとした話だと弁明しましたが、ファンたちの怒りを沈めることはできませんでした。

    2016年6月7日、デビュー9周年の記念日に海外のファンたちは、FTISLANDのメンバーはもちろん、スタッフのランチボックスまでを準備してプレゼントを送りましたが、いざ会社では誰も9周年おめでとうという言葉を言ってくれなかったと、心を痛めました。

    9年も経ったのに、なぜこんな所属会社にしがみついているのでしょうか? 一歩遅れて合流したソン・スンホンの契約期間が残っているからだといいます。

    ファンたちの名前はプリマドンナ(Primadonna)。FTISLANDの第1の恋人という意味です。男性ファンにはややぎこちない内容であるため、リーダーであるチェ・ジョンフンがプリジャクソンと呼ぼうというアイデアを出しましたが、男性ファンもプリマドンナ、略してただ「プリ」とだけ使います。

    • < プリマドンナの9周年プレゼント >

    メンバー紹介

    ▶ イ・ホンギ(李弘基。1990年3月2日生まれ)-メインボーカル。2001年に『自転車泥棒』というドラマに子役俳優として芸能界にデビュー。小学校、中学校時代は演技活動をしていたが、高校時代には事故を少し起こしながら過ごし、組同士の争いに巻き込まれて退学しかけたこともある。1年365日のうち360日をカラオケで過ごし、歌の実力を積んだ。イメージ管理をする代わりに言うことは全部言う。することはすべてしたと言ってデビュー初期には悪口もたくさん浴びた。『私たち結婚しました』世界版に藤井ミナと仮想夫婦として出演したが、理想のタイプはソン・ヘギョ。

    ▶ チェ・ジョンフン(崔鍾訓。1990年3月7日生まれ)-リーダー、リードギター。デビュー前にインターネットイケメンとして有名になった。メンバーの中で最も多くの自作曲を保有しており、最もまじめだ。JTBCドラマ『英雄たち』で主演を務め、現在放映中のNAVERウェブドラマ『88番地』で主人公のマルコ役を演じ、オ・スンアと呼吸を合わせている。

    ▶ チェ・ミンファン(崔敏煥。1992年11月11日生まれ)-16歳でデビューしたドラマー。小学校6年生の時、イ・スンチョルのコンサートに行きドラムに惚れ、文化センターの主婦クラスでドラムを学んだこともあるという。当時は装備がないため時計の秒針を見て練習し、ドラムの天才という声を聞くほどの実力を積んだ。2013年に明らかにしたことによると練習生にドラムを教えて小遣い稼ぎをしていたという。

    ▶ イ・ジェジン(李在眞。1991年12月17日生まれ)-ベースおよびボーカルを担当。音域がとても広く、イ・ホンギのバックアップボーカルを務めている。練習生時代にイ・ホンギが入って来るまでメインボーカルを務めたこともあったという。隠れたバラエティ担当で談話がとても優れている。ファンたちは彼がバラエティに出てこない理由が気になっている。

    ▶ ソン・スンヒョン(宋承炫。1992年8月21日生まれ)-ラップとセカンドギター、ボーカル担当。バラエティ感覚に優れ、たまに変人の面を見せる。メンバーの中で作詞を最も多くする方で、他のメンバーが作った曲に歌詞を書く場合もたまにある。空港で歌詞を書いたこともあるという。愛犬のコンアルをとても大事にしており、SNSにコンアルの近況もよく上げる。SMエンターテイメントに路上キャスティングされてオーディションまで合格したが、肖像権の譲渡内容が入った契約書を見て、身体放棄覚書だと思ったという裏話が伝えられている。バンドがしたくてFTISLANDに入ることになった。