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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    WINNERとiKONについて教えてください。(上)
  • A.
    2013年8月末、MnetとtvNで放送されたサバイバルオーディションが開かれました。

    プログラムの名前は、『WIN:Who is Next』。

    韓国アイドル界の三大山脈のうちの1つであるYGが、新しいボーイズグループを選出する場でした。タイトルからBIGBANGと2NE1に続き、YGを導いていくグループであることを予告していますよね。サバイバルに参加した歌手志望生も一般人ではありませんでした。

    歌と踊りが上手いからと言って誰でもサバイバルに参加できるのではないという意味です。舞台上には唯一、YGの練習生だけが上がることができました。個人的に行う競合でもありません。Aチーム、Bチームに分かれて競争を繰り広げました。

    Aチームにはリーダーであるソン・ミンホ(ラッパー)をはじめとし、スーパースターK2出身のカン・スンユン(ボーカル、後のリーダー)とK-POPスターで自身を知らせたイ・スンフン(ラッパー)、キム・ジヌ(ボーカル)、ナム・テヒョン(ボーカル)らが属していました。チームのリーダーであるソン・ミンホは、ヒップホップアイドルグループBlock Bの元年メンバーとして「ミノ」という名前でデビューする予定でしたが、個人の事情でチームから去った後、2011年にグループBoMで「タグン」という名前で活動した経歴があります。BoMが解散した後、YGに練習生として戻ってきた状態でした。

    • < Aチーム。(左から)ソン・ミンホ、カン・スンユン、イ・スンフン、キム・ジヌ、ナム・テヒョン >

    Bチームのメンバーは、B.I(リーダー、ラッパー)、キム・ジンファン(ボーカル)、BOBBY(ラッパー)、ク・ジュネ(ボーカル)、キム・ドンヒョク(ボーカル)、ソン・ユニョン(ボーカル)です。
    リーダーのB.Iは、14歳という若い年齢ですでにMCモンの舞台でラップをしたこともある茶目っ子でした。ク・ジュネはK-POPスターで実力が不足しているメンバーを集め、「クグチャン(激賛)」というチームを作り、審査員の激賛を受けるほど向上した実力を見せましたが、残念ながら生放送の舞台までは進出できませんでした。

    • < Bチーム。(左から)B.I、キム・ジンファン、BOBBY、ク・ジュネ、キム・ドンヒョク、ソン・ユニョン >

    Aチームの平均年齢は20歳。Bチームは、17歳に過ぎませんでした。弟たちが年上の兄たちに譲歩したでしょうか。そんなはずはありません。当時、YGが勝ったチームは3カ月以内にデビューし、負けたチームは解散するか4年後にデビューしろと念を押したからです。いくら「勝者独食」の資本主義社会だとしても、ちょっと残酷だという気がするほどです。

    実際、このようなサバイバルオーディションはYGのお気に入りの方法です。BIGBANGのメンバーであるV.IとD-LITEもMnetのサバイバル番組を通じてYGに所属することになったのですから。デビュー前に大衆にしっかりと知らせるという戦略。戦略としてはシンプルですが、単純なことが力を発揮する時が多いです。

    放送では舞台で歌って踊る過程だけでなく、練習する場面も見せたため、練習生たちが歌手として成長するためにどれほどの汗をかくのか、会社はまたどのようにサポートしているのかも知らせることができました。歌手だけでなく、会社のPRも自然に成されます。

    • < 『Who is Next』内で進行されたハイタッチ会の現場 >

    現場に行かなくても、ファンたちの投票を受け付けました。ポータルサイトDaum、カカオトーク、モバイルゲーム『ファンタジーランナーズ』を通しても投票ができました。3回の投票のうち、最後の勝者を決める投票の割合は、メッセージ投票が60%、Daumが20%、カカオトークと『ファンタジーランナーズ』が20%。負ければチームが解散だなんて、ファンたちは狂ったように投票しました。大統領や国会議員を選ぶ選挙でも、このような熱気で満たされればいいのですが。

    とにかく放送から10回にわたった最後のバトルでは、Aチームが勝利しました。カン・スンユンの自作曲『Smile Again』が票を集めるために大きな役割を果たしたのです。デビューするチームの名前も自然に決まりました。サバイバル『WIN:Who is Next』で勝ったWINNER。

    Bチームを応援していたファンたちは虚脱しました。Aチームのメンバー1人1人が、既にある程度有名ではあったものの、実力的にはBチームが決して劣っておらず、むしろAチームより良いのではないかという意見もかなり多かったからです。一部の審査委員もこのような主張に同調しました。

    勝者が決定した後、Bチームを応援していたファンたちはどうか解散させないでくれとYGに請願しました。YGのヤン・ヒョンソク代表がB.IとBOBBYに目をかけていると言われていたため、解散までは行かないだろうという期待もあったりしたのです。

    YGも、このようなファンたちの声援を捨てませんでした。しかし、B.IらBチームに属していたメンバーは、デビューに先立ち、サバイバルオーディションをもう一度も経なければなりませんでした。長い練習生生活に加えて、『K-POPスター』と『WIN』、『SHOW ME THE MONEY』(Mnetのヒップホップオーディション)、そして社内サバイバル番組である『MIX & Match』を通過する必要がありました。BチームのB.IとBOBBY、キム・ジンファンは、デビューメンバーとして確定し、Bチームメンバーのク・ジュネ、ソン・ユニョン、キム・ドンヒョクと練習生のチョン・チャヌ、ヤン・ホンソク、チョン・ジニョンら6人を対象に、視聴者と内部投票を通じて4人を選出するというのが『MIX&Match』の趣旨でした。新しい練習生は、既存のメンバーと実力の差がありました。1人は人生で初めてダンスを踊る状態だったりもしました。

    当然、WIN時代から同じ釜の飯を食べてきた既存のメンバーたちが全員選ばれました。ファンたちが彼らを裏切ることもありませんでした。ここに練習生のチョン・チャヌが加わり、7人組アイドルグループiKONが誕生しました。

    iKONが何を意味するのかというと、偶像、シンボルを意味するiconのスペルを変えたものがiKONです。YGのヤン・ヒョンソク代表は、この子たちがK-POPの代表になることを願って、このような名前をつけたといいます。

    ※この記事は「WINNERとiKONについて教えてください。(中)」に続きます。