記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 韓国Q&A

  • Q.
    B.A.Pについて教えてください。
  • A.
    Secretの所属するTSエンターテイメントが2012年1月に野心を持って送り出した6人組ボーイズグループ。B.A.Pに対する期待は名前からそのまま感じられる。Best, Absolute, Perfectの略であるためだ。デビュー初期、メンバー全員が金髪で活動したためにBlond, Asian, Peopleで通じたりもした。

    アルファベットの間のピリオドを取って「パプ」や「ベプ」と読んではいけない。B.A.Pが「パプ(韓国語でご飯の意)」と呼ばれたため、一時期ファンたちがファンダムの名前を決める当時、とても真剣に(?)「おかず」も候補に挙げたりした。

    • < (左から)デヒョン、ジョンオプ、ヒムチャン、パン・ヨングク、ヨンジェ、ZELO >



    メンバーの一部はB.A.Pメンバーとしてのデビュー前から芸能人として活動してきたが、パン・ヨングクとZELOはBang&Zeloとして大衆に知られ、ヒムチャンは2011年夏にMTV『ザ・ショー』のMCを担ったことがある。

    当初は3年間の練習生活をしたパン・ヨングクとヒムチャン、ジョンオプの他にZELOとヨンジェを加入させた5人組で出発する予定であったが、音楽学院の推薦を受けたデヒョンがデビュー6ヶ月前に合流して6人組でデビュー舞台を飾ることになった。デヒョンは練習生期間がほとんどないことになる。

    デビューは華やかだった。デビュー1週目となる2012年2月3日にビルボード世界アルバムチャートにてデビューシングル『Warrior』が10位を記録し、アルバム初動分となる1万枚がすべて売れた。その年の11月には「MAMA」にてPD特別賞、12月には新人賞を受賞した。中小企画会社が排出した新人グループにもよらず年末SBSとMBCに出演、PSYとともにグラミーが選ぶ「2012最高の瞬間」に選ばれた。2012年にデビューした男女グループの中でB.A.Pは独歩的なグループだった。

    上昇の勢いは翌年にも続いた。パン・ヨングクがプロデュースに参加したミニアルバム『BADMAN』はビルボードワールドチャート1位となった。2014年『1004(Angel)』をタイトル曲にした正規1集アルバム『First Sensibility』で活動を再開したところMBCミュージックの『ショー!チャンピオン』とKBS『ミュージックバンク』にて1位となった。地上波で1位になったのはこのときが初めて。続けてSBS『人気歌謡』でも1位を獲得した。

    その年6月にはファンソング『どこ?何してる?』を発売して人気を固めると思われたが、B.A.Pの足首を掴む事件が発生した。所属事務所との紛争だった。

    所属事務所にまつわる話は、その年の下半期から出回った。メンバーたちが物質的サポートさえもしっかりと受けることはできないようだという内容だった。しかし会社側が10月末にB.A.Pが活動を中断し、11月末に予定されていた南米ツアーを取り消したと明かした。一ヵ月後となる11月末にはB.A.Pメンバー全員がTSエンターテイメントを相手に専属契約無効確認訴訟を提議した。

    訴訟の核心は精算だった。メンバーたちが精算内容を公開するや、事務所側はしぶしぶ2014年1月に初めて清算書を見せたが、3年間B.A.Pはずっと赤字状態であったと記されていた。しかしその後の2次清算書を公開すると、最初とは違い3年間でB.A.Pの総収益は99億ウォン、総支出は93億ウォンで6億ウォンの収益を出したという内容に変わっていた。そしてメンバーには1人あたり1790万ウォンが支給された。

    デビューした年となる2012年一年間で5つのアルバムを発売し、2年間で50回を超える国内外公演を行ったにもよらず、精算を受けた金がわずか1790万ウォンであったということにメンバーはもちろんファンも憤怒した。会社が17歳(ZELO)からようやく二十歳となったアイドル歌手を金儲けの機械と思っているという非難も続いた。B.A.Pだけでなく、同じ所属事務所のガールズグループSecretとヒップホップデュオUntouchableもまともな精算を受け取れずにいるという記事も登場した。

    TSエンターテイメントはB.A.Pの契約無効訴訟後には背後勢力があると主張し、B.A.Pメンバーがこれに反発する最中にCJ E&Mがメンバーと接触したという噂も出回った。ほぼ1年近く続いた訴訟は、所属事務所とメンバーの合意により終結し、メンバー全員がTSエンターテイメントに戻ることが決定された。

    1年間の長い空白期間を経たがB.A.Pは健在だった。2015年11月に『Young, Wild & Free』でカムバックした彼らは『ミュージックバンク』と『ザ・ショー』にて1位を獲得した。メンバーたちはバラエティ番組に出演するチャンスも訪れた。

    B.A.Pのファンダムの名前は「BABY」。初正規アルバム『First Sensibility』の12曲目には『B.A.B.Y』というファンソングが収録された。

    メンバー紹介

    パン・ヨングク(方容國)-1990年3月31日生まれ。リーダー、メインラッパー。作詞と作曲、プロデュースも担う。低い声とゆったりとした性格、笑ったときの瞳がトレードマークだ。B.A.Pとしてデビューする前にHighlightヤン・ヨソプがフィーチャリングした『I Remember』を発表している。人権や社会問題にも関心が高く、ラジオ放送にユニセフの服を着用して登場したこともある。ファンも共に人権問題に関心を持つようになったと言われている。

    ヒムチャン(金ヒムチャン)-1990年4月19日生まれ。ボーカル。国立国楽中・高校、韓国芸術総合学校を卒業しており、特技は打楽器、チャング(杖鼓)を打つこと。録音する際、リーダーのパン・ヨングクが「もう一度」と言えば他のメンバーは「はい分かりました」と答えるが、同い年であるヒムチャンは一人だけ「うん分かった」と話したことからぎこちないと言われる。ははは、という豪快な笑いがトレードマーク。

    デヒョン(鄭大賢)-1993年6月28日生まれ。ボーカル。メンバーの中でバラエティ感覚に秀でたメンバーだ。甘美なボーカルと爆発的な高音を自由自在に操る。3分間で激しいダンスを踊りながらも揺らぎなく歌を消化する実力派。デビュー初期、金髪で登場した際にメンバーの区別方法として「涙ぼくろのあるメンバー」として通じた。

    ヨンジェ(劉永才)-1994年1月24日生まれ。ボーカル。B.A.Pとしてデビューする前にJYPエンターテイメント公開オーディションにて1位となり、練習生生活を過ごした。デビュー初期には可愛くはあったが、格好良い美男ではなかったが、公演を行いながら顔がシャープになり花美男に変貌した。自他共に認める「マグル(一般人)」キラー。JYPエンターテイメント練習生出身であるためか、歌を歌うときにときどきパク・ジニョンの「声半分、空気半分」歌唱法が見られる。

    ジョンオプ(文鍾業)-1995年2月6日生まれ。ボーカル、ダンス。ダンスを担当しているだけに、デビュー前には賞を受け取るほどのダンスの実力を持つ。純粋で寡黙な性格からファンが感情の噴出を見たがる人物。笑ったときに見えるウサギのような前歯や細くなる瞳、鼻にあるほくろが魅力ポイントだ。舞台の外ではよく笑うが、舞台に立てばそれまでのように笑わず、ファンをやきもきさせる。

    ZELO(崔準烘)-1996年10月15日生まれ。ラッパー、ダンス。B.A.Pとしてデビューする前、パン・ヨングクとBang&Zelo名義でデビュー、当時中学3年生だった。年齢差があるためか、デビューから4年が過ぎた現在でも兄たちに丁寧に敬語を使うシャイな末っ子。家(宿所)-練習室が生活のすべてだ。成人となったが、酒もあまり飲むことが出来ず好きでもない。筋肉があまり付かない体質であるため腹筋を作る際にとても苦労したという。

    ちなみに、メンバー全員が各家庭で末っ子だ。