記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 韓国Q&A

  • Q.
    ブラジルで日韓の共同応援が行われる可能性はありますか?
  • A.
    赤い悪魔(サッカー韓国代表チーム応援団の名称)が、他の国の代表チームを応援して感動を与えたことが何度かあります。非常にまれなケースですが、実際に国家間の関係まで温かくするほど胸をジーンとさせました。

    2002年日韓ワールドカップ3位決定戦から例にあげて見ていきます。トルコが準決勝でブラジルに敗れ、韓国に来る頃、トルコと韓国は兄弟国のようなものだと紹介する文が赤い悪魔のホームページに掲載されました。

    韓国の応援団は観覧客に小さなトルコの国旗を配りました。試合開始前、トルコの国歌が演奏されると、応援席の一角に大きなトルコ国旗が登場し、韓国応援団は歓呼し、トルコの国旗を振ったのでした。そして、トルコの勝利で試合が終わった後、再び大規模なトルコ国旗が登場し、その上に少し小さい大韓民国の国旗である太極旗が掲げられました。

    トルコの選手たちは目頭を赤くし世界中のニュースメディアは、この日の試合を世界で最も美しいゲームだったと報道しました。その後しばらく韓国人観光客は、アンカラとイスタンブールで非常に丁重なもてなしを受けたといいます。

    このことがおきる5年前には赤い悪魔が日本列島を感動させました。ソウルの蚕室(チャムシル)にあるオリンピック・メイン競技場で開かれたワールドカップアジア最終予選第2戦で起きたことです。 ちょうど連休を迎え、航空会社は特別機を飛ばし、なんと1万5000人もの日本の応援団が競技場を訪れたのです。

    代表チームを率いたチャ・ボングン監督はインタビューで、「どのチームと対戦しても最善をつくす」と言いましたが、これは当時、韓国で「日本に負けてあげよう」という言葉が出回ったことを意識した表現でした。

    とにかく、日本の国歌が演奏され、日本の応援団が歓声を上げる中、赤い悪魔が応援席に「Let's Go to France Together」という横断幕を広げました。瞬間、競技場の中にいた応援団だけでなく、TVを通して見ていた人びとも感動して涙ぐんだことでしょう。

    この日をきっかけにワールドカップが開かれるたびに、日韓両国を応援してきた共同応援団「出会いkJ」も結成されました。歴史教科書により気まずくなっていた両国関係は後回しになり、フランスで一緒にアジアの力を見せようと無言の誓いを交わしたのです。実際にフランスで赤い悪魔が、日本とジャマイカの試合で太鼓とどらをたたいて日本の応援団と一緒に日本の応援を率いたりもしました。

    このような素晴らしい記憶がよみがえらないことが残念です。もちろん、韓国が日本を応援したり、日本が韓国選手の強さを引き出したりするには難しい懸案がたくさんあり​​ます。

    しかし、一緒に本選に上がったワールドカップの舞台で韓国と日本は近くて遠い国ではなく、アジアの仲間という事実を自覚します。

    現在、アジアのW杯本大会へのチケットは4.5枚割り当てられていますが、これはあくまでも一時的なものです。アジア各国が本大会で勝ち点をしっかり上げずに予選でことごとく敗退するなら2018年のロシアのオリンピックでもアジアに4.5枚与えられると、誰も断言することができません。

    本大会の参加国が32か国に増え、1998年以来、大陸別に配分される本大会へのチケットは大きく変わりませんでしたが、アジアの成績が低調な場合は、0.5枚をも逃すことになるのではないかと心配です。考えてみれば、わずか10年前まではW杯本大会に参加するアジアチームはヨーロッパや南米のチームの勝ち点を積むための供物でしかありませんでいた。このようなことが再現されてはなりません。

    だから、日韓両国の応援団は自国が脱落したとしても羨ましがらずにお互いを応援します。感情に偏って損害を自ら招く応援団では困ります。

    応援の力は恐ろしいものです。韓国が2002年ワールドカップでベスト4に上がった力も、韓国の広場や路地、ビヤホールで声を大にして応援した国民の応援のおかげです。全国民が一つに集めたエネルギーが明らかに選手たちに伝わっていたはずです。それゆえに赤い悪魔を12番目の選手だというのです。だから、韓国人と日本人が一つになりお互いを応援するなら想像するよりもはるかに大きなエネルギーが噴出されるはずです。

    そのためには、メディアがまずお互いのために良い報道をする必要があります。一部のネチズン(インターネットユーザー)の誹謗中傷が怖くて敵意を表わしてはいけません。 2002年ワールドカップの当時、韓国がドイツに1対0で敗れた後、ドイツの勝利ではなく、韓国の奮戦を称えて「アジアの誇り」というタイトルを選んでくれた日本のスポーツ新聞を見習わなくてはいけない時です。