SMの男性アイドルの中で非常にユニークなグループがありますよね。NCTです。

NCTはNeo Culture Technologyの略です。SMが初めて試みるアイドルシステムでしょう。SMのイ・スマン代表の説明では、グループの人数に制限がなく、メンバーの移動も可能なシステムです。新しいメンバーを迎え入れることができ、グループと別れすることもできるという意味ですね。見方をすれば、日本のガールズグループAKB48のシステムと類似しているようです。

NCTは現在、3つのサブグループに分かれて活動していますが、NCT DREAMはその中の1つです。

3つのサブグループは2016年4月から8月まで、時差を置いて段階的にデビューしました。NCT DREAMは最も遅い2016年8月25日に音楽チャンネルMnetの『M COUNTDOWN』を通じて正式に姿を現しました。

サブグループの中で1番最初にデビューしたグループはNCT Uで、2番目のサブグループNCT 127はNCT DREAMより1カ月前の7月7日に、やはり『M COUNTDOWN』でデビュー舞台を飾りました。

サブグループが3つにもなるため、NCTという名前の下で活動する歌手をすべて合わせると非常に多いです。なんと22人にもなりますね。ところが、これはサブグループのメンバーを単純合算した数値で、実際のメンバーはこれよりはるかに少ないです。一部のメンバーは、サブグループに重複して活動しているからです。

一例として、マーク（イ・ミンヒョン）はNCT U、NCT127、NCT DREAMのすべてで活動しました。ジェヒョン（チョン・ユンホ）とヘチャン（イ・ドンヒョク）も複数のユニットで活躍したでしょう。重複を除けば、NCTとして活動するアイドル歌手は15人です。それでも多い数でしょう。

当初は2016年末ごろに完全体の姿を見せる予定でしたが、白紙化されました。どうしてもメンバーの数が多いため、調整するのが容易でなかったように思います。

NCT DREAMのメンバーがNCT Uでも活動したりもするため、NCT DREAMを説明する前に、NCTを紹介する必要がありますね。

NCTの中核キーワードは、先に述べたように無限の開放、無限の拡張です。メンバーの数を決めていないため、メンバーの何人かが離脱しても、グループのアイデンティティを維持するのに何の問題もないでしょう。いくつかの都市で数多くの地域グループを構成することもあります。

NCT127はソウルを舞台に活動するグループであるため、新しいグループは北京や東京で活動できるでしょう。例えばNCT137は東京を主な舞台とし、NCT157は北京というふうにね。彼らは同じ歌を他の言語で歌うことになります。

地域を越えて統合されたグループがNCT Uです。UはUnitとUnitedを同時に意味します。地域グループ間の交流を通じた連合グループの性格を帯びるようになります。

NCT127とNCT Uに絶えず人材を供給する役割を担うのがNC TDREAMです。NCT DREAMのメンバーはSM Rookiesを通じて供給されるのだから。一通り理解できましたか？

グループ構造
NCT：国際音楽学校
NCT DREAM：1年生の同好会。未成年者だけで構成される。
NCT 127：韓国クラス。外国人メンバーが混ざることもあるが、活動舞台は韓国。
NCT U：全学年の同好会。誰でも入れる。メンバーは無限変更が可能。

SMのNCTシステムをめぐって、AKB48の模倣ではないかという論議が起きましたね。SMは会社ができた草創期から日本の歌手の化粧までベンチマーキングした前例を勘案しても、NCTシステムが法的な問題ではないでしょうが、剽窃是非から自由ではないようでもあります。

結局カギはどれだけ良い曲を披露し、大衆を誘惑する舞台を飾ることができるのかにかかっているでしょう。そのような面でNCT DREAMが2017年にSBS MTV『THE SHOW』で1位を占めたことは、意味が大きいでしょう。次回には、NCT DREAMの詳しい話をお聞かせします。